【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、7月から8月にかけて新型コロナウイルス感染者数が再び増加に転じたものの、行動制限が課せられることなく、小幅な改善と悪化を繰り返しながら推移しました。当社グループが属する港湾物流業界における貿易に関しましては、歯止めのかからない円安の進行や、原油や輸入原材料の調達コスト高止まり、ロシア・ウクライナ情勢の長期化、中国のゼロコロナ政策、コンテナ船の混雑解消・スペース不足解消にともなう運賃下落等、不安材料を抱えており、見通しの難しい状況が継続するものと予想されます。
当社グループはこのような状況下におきまして、顧客ニーズに柔軟に対応した積極的な営業展開に努めてまいりました結果、総取扱量は前年同期比3.0%増加し、円安の影響で国際部門の収入が増加したため、営業収入は前年同期比21.9%増の103億71百万円余(対前年同期18億62百万円余増)となりました。損益面につきましては、国際部門と輸入部門の収益性が改善し、営業総利益は前年同期比13.9%増の6億2百万円余(対前年同期73百万円余増)となりました。営業損益は、一般管理費が増加したものの、前年同期比27.7%増の2億20百万円余の利益(対前年同期47百万円余増)、経常損益は、持分法による投資利益等が減少しましたが、受取配当金が増加したため、前年同期比23.5%増の3億53百万円余の利益(対前年同期67百万円余増)となりました。このため、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比27.2%増の2億46百万円余(対前年同期52百万円余増)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
① 輸出部門
輸出部門におきましては、食料品の取扱いが増加したものの、雑貨と機械機器製品が減少し、取扱量は前年同期比で微増となりました。しかしながら、上海ロックダウン解除以降も取扱件数が低迷し、収益性が悪化したことから、輸出部門の営業収入は前年同期比1.6%減の13億32百万円余(対前年同期21百万円余減)、セグメント損失30百万円余(前年同期はセグメント利益22百万円余)の計上となりました。
② 輸入部門
輸入部門におきましては、機械製品、繊維製品の取扱いが減少しましたが、雑貨が大きく増加し、取扱量は前年同期比12.3%増加となりました。上海ロックダウン解除以降、取扱件数が前年並みに回復したのにともない通関料収入等も増加し、収益性が改善し、輸入部門の営業収入は前年同期比4.7%増の25億81百万円余(対前年同期1億15百万円余増)となりましたが、セグメント損失1百万円余(前年同期はセグメント損失31百万円余)の計上となりました。
③ 国際部門
国際部門におきましては、前年同期比で取扱量は減少しましたが、輸出・輸入ともに円安の影響により、日本円で収受する運賃収入が大きく増加したため、営業収入・セグメント利益の大幅増につながりました。輸出においては、インド向け資材や、北米向け事務機器の三国間輸送が堅調に推移し、航空便利用も収入増に寄与しました。輸入においては、上海ロックダウン解除後も衣類関連の取扱いが低迷しましたが、東南アジアからの家具類、衛生関連商品が堅調に推移し、航空便利用も加わったことで収入増となりました。その結果、営業収入は前年同期比38.4%増の63億67百万円余(対前年同期17億67百万円余増)、セグメント利益は前年同期比47.2%増の2億20百万円余(対前年同期70百万円余増)の計上となりました。
④ 倉庫部門
倉庫部門におきましては、安定した賃料収入により、営業収入は前年同様の29百万円余となりました。セグメント利益は前年並の27百万円余の計上となりました。
⑤ その他
船内荷役等の営業収入は前年同期比1.5%増の61百万円余となり、セグメント利益は前年同期比18.8%減の3百万円余の計上となりました。
(注) 上記のセグメントの営業収入には、セグメント間の内部営業収入1百万円余を含んでおります。
当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ11億46百万円余増加し、112億58百万円余となりました。流動資産は11億6百万円余増の53億円余、固定資産は39百万円余増の59億57百万円余であります。流動資産増加の主な要因は、現金及び預金、受取手形、売掛金及び契約資産、立替金の増加等によるものであります。固定資産増加の主な要因は、有形固定資産の減少がありますが、投資その他の資産、無形固定資産の増加等によるものであります。
流動負債は、前連結会計年度末に比べ10億37百万円余増加し、56億74百万円余となりました。固定負債は、前連結会計年度末に比べ、61百万円余減少し21億88百万円余となりました。流動負債増加の主な要因は、短期借入金、その他の増加等によるものであります。固定負債減少の主な要因は、リース債務の増加がありますが、長期借入金の減少等によるものであります。
純資産は、前連結会計年度末に比べ1億70百万円余増加し、33億95百万円余となりました。これは、利益剰余金の増加等によるものであります。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、13億93百万円余となり、前連結会計年度末より6億9百万円余の増加となりました。各キャッシュ・フローの状況と要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動による資金は、2億29百万円余の獲得(前年同四半期は1億98百万円余の獲得)となっております。これは、営業債権の増加2億41百万円余、立替金の増加2億63百万円余ありますが、税金等調整前四半期純利益3億53百万円余、前受金の増加3億28百万円余によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動による資金は、26百万円余の支出(前年同四半期は46百万円余支出)となっております。これは、主に有形固定資産の取得による支出32百万円余によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動による資金は、4億5百万円余の獲得(前年同四半期は1億54百万円余支出)となっております。これは、主に短期借入金の純増額5億90百万円余によるものであります。
(3)研究開発活動
該当事項はありません。
(4)従業員数
当第2四半期連結累計期間において著しい増減はありません。
(5)生産、受注及び販売の実績
当社グループは、生産、受注及び販売を行う事業を行なっておりませんので、記載を省略しております。
(6)主要な設備
新設、休止、大規模模改修、除却、売却等について、当第2四半期連結累計期間において、重要な変動はありません。
(7)経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループの主要な事業である港湾運送における貨物量は、景気の変動はもとより、業者間の価格競争や、生産在庫調整など顧客の物流政策の変更による影響を受けます。また、海外地域における貿易に関する法的規制や、産業構造の変化及び物流形態の変革等によって増減する可能性があります。
当第2四半期連結累計期間は、輸出部門、輸入部門において、6月の上海ロックダウン解除後の回復が期待されましたが、輸出部門では、取扱件数が低迷し、収益性の改善ができなかったためセグメント損失を計上することとなりました。一方、輸入部門では、取扱量が前年同期比で増加し、取扱件数も前年同期並に回復したのにともない、通関料収入等も増加したことから、収益性が大幅に改善し、セグメント損益黒字化まであと一歩と迫りました。国際部門においては、前年同期比で取扱量は減少したものの、円安の影響により日本円で収受する運賃収入が増加したことで、営業収入とセグメント利益を大幅に伸ばすことができました。
また、港湾運送業界特有の商習慣で、顧客に代わり海上運賃や関税・消費税を一旦立替える「立替金」が、運賃高騰、原材料価格の高止まり、円安等の影響で増大し、キャッシュの流出が課題でしたが、顧客からの前受金や早期回収により、営業キャッシュ・フローの改善が見られました。
今後は、輸出部門、輸入部門の収益性の改善と、国際部門の運賃動向に注意を払いつつ取扱量確保に注力し、売掛金・立替金の早期回収を図り、より安定した企業運営に努力してまいります。
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