【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症対策としての行動制限の緩和等により経済活動が正常化に向かうなど、景気は緩やかな回復基調で推移いたしました。
しかしながら、世界的な金融引締め等が続く中、海外景気の下振れや国際情勢に伴う資源価格の高騰とともに、急激な為替変動など先行き不透明な状況が続きました。
このような環境の中、半導体市況の一服感によりサーマル部門を中心に受注高が減少したものの、消防ポンプ部門で出荷台数が大きく伸張したことから、売上高は前年同四半期比で増加いたしました。
なお、当社は2023年7月7日に「不具合の発生に伴う製品の自主回収及び交換について」を公表いたしておりますが、頻発している製品不具合に対する真因を究明するとともに、引き続き社内風土改革を柱とした再発防止への取り組みを推進しております。
以上の結果、受注高は6,306百万円(前年同四半期比0.9%減)、売上高は6,486百万円(前年同四半期比10.1%増)となりました。営業利益は販売費及び一般管理費の増加により601百万円(前年同四半期比4.2%減)、経常利益は671百万円(前年同四半期比8.0%減)となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は、製品改修関連損失引当金繰入額を特別損失に計上したことにより279百万円(前年同四半期比12.8%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
SSP(Safety Security Protection)部門
当該部門におきましては、改正法が施行された容器弁点検やガス消火設備の新規案件が減少したものの、電力等基幹産業向けの警報・消火設備等の改修工事は堅調に推移し、売上高は増加いたしました。
一方、昨年の不正問題の対応により営業活動が一部停滞したことによる影響も大きく、受注高は減少いたしました。
以上の結果、受注高は2,955百万円(前年同四半期比8.0%減)、売上高は2,514百万円(前年同四半期比3.6%増)となりました。
今後の見通しにつきましては、一部の不具合製品の回収及び交換対応を最優先するとともに、保守点検やリプレイス等の既存案件を確実に取り込み、収益の確保に努めてまいります。
開発の状況につきましては、自動火災報知設備にかかる中継器の後継機種の型式取得のほか、装置内部の環境や温度の異常を検出するための機器や制御ユニットのリニューアル開発を進めております。
サーマル部門
当該部門におきましては、半導体製造装置市場におけるメモリーを中心とする投資に落ち着きが見られ、主力製品である半導体製造装置向け熱板及びセンサーの受注高が減少いたしました。一方、売上高は堅調に推移いたしました。
以上の結果、受注高は839百万円(前年同四半期比31.7%減)、売上高は1,332百万円(前年同四半期比31.7%増)となりました。
今後の見通しにつきましては、第3四半期連結会計期間以降も半導体製造装置市場における調整局面が続くものと見ており、対中半導体輸出規制の影響等が不透明ではあるものの、今後の半導体製造装置市場の成長を見据え、生産体制の強化を図ってまいります。
開発の状況につきましては、特定顧客向けの熱板及びサーモスイッチについて、ニーズに合わせ機能や性能を向上させた製品開発を継続しております。また、温度調節器につきましても、既存製品のリニューアルを進めております。
メディカル部門
当該部門におきましては、長期化していた新型コロナウイルス感染症の影響等により海外各国での透析装置需要の回復が遅れていることから、主力製品である海外市場向け人工腎臓透析装置及び関連製品の出荷は依然として厳しい状況が続いております。また、堅調に推移していた国内市場向け人工腎臓透析装置の関連製品につきましても、部品入手難及び原材料価格の高騰等により、供給に一部支障が出るなど売上高が減少いたしました。なお、部品の調達リードタイムの長期化を見越した先行受注等もあり、受注高は増加いたしました。
以上の結果、受注高は677百万円(前年同四半期比19.4%増)、売上高は544百万円(前年同四半期比12.9%減)となりました。
今後の見通しにつきましては、経済活動の正常化等に伴い客先における海外での営業活動が再開されるなど、徐々に回復の兆しも見られることから、主力製品である海外市場向け人工腎臓透析装置及び関連製品の出荷が好転に向かうものと予想しております。
開発の状況につきましては、新型人工腎臓透析装置の更なる利便性の向上に向けた機能改善及び制御ソフトウエアの開発のほか、従来の要素部品の改良開発も継続して進めております。
PWBA(Printed Wiring Board Assembly)部門
当該部門におきましては、事務機器向け製品の客先の在庫調整が回復傾向にあるものの、産業機器向け製品においては、一部の電子部品で入手難が継続していることによる生産への影響が大きく、受注高、売上高ともに減少いたしました。
以上の結果、受注高は460百万円(前年同四半期比28.2%減)、売上高は434百万円(前年同四半期比32.4%減)となりました。
今後の見通しにつきましては、引き続き一部の電子部品で調達リードタイムの長期化が見込まれることから、厳しい状況が継続するものと予想しております。
消防ポンプ部門
当該部門におきましては、総務省や地方自治体向けの消防車及び消防ポンプの販売台数が伸張したことで、国内向け受注高及び売上高が増加いたしました。また、海外市場では中国・韓国向け消防ポンプが引き続き堅調に推移しており、特に中国では、ゼロコロナ政策の終了に伴い入札案件も増加傾向にあり、海外向け受注高が増加いたしました。
以上の結果、受注高は1,374百万円(前年同四半期比92.8%増)、売上高は1,660百万円(前年同四半期比40.0%増)となりました。
今後の見通しにつきましては、国内市場では、消防車のベースとなる車両の納期が若干不透明な状況にはあるものの、艤装工場との連携を強化するとともに、地方自治体向け入札案件の受注獲得に注力してまいります。
また、海外市場では、中国・韓国・台湾向けを中心に受注・売上ともに堅調に推移すると予想しており、今後はフィリピン・ベトナム等の東南アジア案件の受注獲得に対する取り組みも強化してまいります。
開発の状況につきましては、空冷式消防ポンプのモデルチェンジが完了し、今後は水冷式消防ポンプのモデルチェンジの開発に注力してまいります。
② 財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末の資産合計は、18,789百万円となり、前連結会計年度末18,813百万円に比べ24百万円(0.1%)減少しております。主な減少要因は「受取手形及び売掛金」906百万円(44.5%)、「完成工事未収入金及び契約資産」571百万円(32.3%)であり、主な増加要因は「現金及び預金」1,470百万円(23.3%)であります。
負債合計は、6,384百万円となり、前連結会計年度末6,500百万円に比べ115百万円(1.8%)減少しております。主な減少要因は「長期借入金」147百万円(15.8%)であります。
純資産合計は、12,404百万円となり、前連結会計年度末12,312百万円に比べ91百万円(0.7%)増加しております。主な増加要因は「その他有価証券評価差額金」119百万円(22.5%)であります。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)の残高は、前連結会計年度末に比べ、2,109百万円増加し7,497百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フローの状況)
営業活動によって得られた資金は1,709百万円(前年同四半期比691百万円増)となりました。これは主に売上債権の増減額1,658百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フローの状況)
投資活動によって得られた資金は727百万円(前年同四半期は202百万円の使用)となりました。これは主に定期預金の払戻による収入679百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フローの状況)
財務活動によって使用した資金は394百万円(前年同四半期比5百万円減)となりました。これは主に配当金の支払額395百万円によるものであります。
(3)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発活動の金額は、179百万円であります。
