【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績等の状況の概要
①経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の再拡大の影響があったものの、徐々に経済活動の制限が緩和され、景気は持ち直しの兆しが見られました。一方で、ウクライナ情勢の長期化や円安による原燃料の市況上昇、部品調達難による生産活動の停滞などが継続しました。
こうした経済環境の中、当社グループにおいては、原燃料価格の市況上昇に合わせ販売価格の改善やコストダウンに取り組みました。
これらの結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高227億2千2百万円(前年同期比12.6%増)、営業利益5億9千2百万円(前年同期比173.9%増)、経常利益6億5百万円(前年同期比163.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は4億5千8百万円(前年同期比153.9%増)となりました。
各セグメント別の業績は次のとおりであります。
[特殊鋼]
特殊合金、軸受鋼等の売上数量が減少したものの、販売価格の改善等により売上高は166億5千5百万円(前年同期比12.0%増)となりました。損益面では、原燃料等の市況上昇の影響があるものの、販売価格の改善等から営業利益は6億6千3百万円(前年同期比245.1%増)となりました。
[鋳鉄]
トラック等の商用車向け売上数量が減少したものの、販売価格の改善等により売上高は54億9百万円(前年同期比19.0%増)となりました。損益面では、販売価格の改善があるものの、原燃料等の市況上昇の影響や固定費増加等から営業利益は1百万円(前年同期89.0%減)となりました。
[金型・工具]
自動車向け金型の売上が減少し、売上高は6億5千7百万円(前年同期比14.0%減)となり、72百万円の営業損失(前年同期は7百万円の営業利益)となりました。
②財政状態の状況
当第2四半期連結会計期間末の総資産は、棚卸資産の増加等により前連結会計年度末に比べ32億2千6百万円増加し、425億6千1百万円となりました。
負債合計は、短期借入金の増加により前連結会計年度末に比べ27億7千8百万円増加し、268億5千4百万円となりました。
純資産合計は、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上等により比べ4億4千8百万円増加し、157億7百万円となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ15億8千9百万円増加し、17億5千8百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
売上債権の増加や棚卸資産の増加等により、7億7千6百万円の支出(前年同期は14億6千4百万円の収入)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
有形固定資産取得による支出等により、1億円の支出(前年同期は3億7百万円の支出)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
借入金の増加等により、24億6千6百万円の収入(前年同期は15億9百万円の支出)となりました。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当第2四半期連結累計期間において、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、81百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。