【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績に関する説明
わが国の経済は緩やかに持ち直しています。先行きについては、ウィズコロナの新たな段階への移行が進められる中、各種政策の効果もあり景気が持ち直していくことが期待されます。ただし、世界的に金融引締めが続く中で海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクとなっています。また、物価上昇、供給面での制約、金融資本市場の変動等の影響に十分な注意が必要です。
このような環境の中、当社グループは、「コンサルティング」と「投資」を事業の軸とし、グループ各社のシナジーにより、幅広い産業・企業の価値創造、社会課題を解決する新たな市場の創出を行っております。コンサルティング事業においては、企業のトランスフォーメーションを推進するための『3つの変革(マネジメント・トランスフォーメーション、デジタル・トランスフォーメーション、サービス・トランスフォーメーション)』の実現に向けたサービス提供を目指し、事業戦略立案、業務変革、組織変革、デジタルテクノロジーやクラウドソリューションの活用、プロジェクトマネジメント、新規事業開発、企業間連携の推進等の価値創造に取り組んでいます。投資事業においては、複数の産業を横断した「リジェネラティブ&ウェルビーイング」領域を中心に投資活動を推進しております。
当社グループの当第2四半期連結累計期間の売上高は、8,028,773千円(前年同期比10.4%増)となりました。
販売費及び一般管理費につきましては対面活動の正常化に伴う諸経費と採用費の増加により、2,466,341千円(前年同期比17.5%増)となりました。
売上高の増加により、売上総利益は737,117千円増の3,948,804千円(前年同期比23.0%増)、営業利益は370,047千円増の1,482,463千円(前年同期比33.3%増)、経常利益は429,954千円増の1,532,411千円(前年同期比39.0%増)となりました。
法人税等合計は、603,271千円(前年同期比18.4%増)となりました。
税金等調整前四半期純利益は1,532,411千円(前年同期比39.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益につきましては、929,139千円(前年同期比56.7%増)となりました。
また当社グループの売上高経常利益率は19.1%(前年同四半期比3.9ポイント増)であります。総社員数605名(前年同期比34名増)の組織規模となっております。
セグメントごとの経営成績は次のとおりです。
(コンサルティング事業)
コンサルティング事業の当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高8,060,098千円(前年同期比12.1%増)、セグメント利益2,465,854千円(前年同期比30.9%増)となりました。流通業、商社、通信業、金融業、製造業を中心とした顧客へのデジタル・トランスフォーメーション戦略策定、新規事業やサービス開発、組織と人財の活性化など企業のトランスフォーメーションを支援するプロジェクトが事業を牽引しました。
人財採用につきましては、当第2四半期連結累計期間において経験者35名、新卒36名が入社しました。新卒社員の研修はリモートワーク環境と対面を組み合わせたハイブリッド型で順調に完了し、10月から稼働を開始しました。2022年9月末時点のコンサルタント数は521名となっております。プロジェクト満足度は94ポイントと高い水準を維持しています。
(投資事業)
新規投資等の活動を本格化した投資事業においては、5月に、国内間伐材を利用した地産地消型木質バイオマス発電等の再生可能エネルギー事業を展開しているフォレストエナジー株式会社に約2億円を出資しました。9月に投資先の株式会社eWeLLと株式会社プログリットが東京証券取引所グロース市場に上場し、9月末時点の累計投資残高は評価差額を含め約22億円となりました。
投資事業の当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高18,706千円(前年同期比89.3%減)、セグメント損失148,230千円(前年同期はセグメント利益73,614千円)となりました。
②財政状態に関する説明
(資産)
当第2四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ998,315千円減少し、13,658,607千円となりました。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ1,082,721千円減少し、3,271,646千円となりました。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ84,406千円増加し、10,386,960千円となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末に比べ1,115,701千円減少し、6,605,826千円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により得られた資金は、588,910千円となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益1,532,411千円、法人税等の支払額842,206千円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により使用した資金は、119,250千円となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出54,086千円、投資有価証券の取得による支出100,000千円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により使用した資金は、1,594,401千円となりました。これは主に、自己株式の取得による支出999,565千円、配当金の支払額592,101千円によるものであります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当社グループは、2022年6月に企業理念をアップデートし、経営の方針としております。これまでのビジョン「Create a Beautiful Tomorrow Together」を当社グループのパーパスとして掲げるとともに、社内外の仲間が集まりコラボレーションがいきいきと繰り広げられる組織を目指し、新ビジョン「Loved by Everyone」を新たに制定いたしました。また、「企業のトランスフォーメーションを推進し、クライアント、パートナーと共にSDGsの達成に貢献する。」をミッションとして定めました。さらに、当社グループが大切にしていることとして「オープン&トラスト」、「思いの共有」等をバリューとして掲げています。
当第2四半期連結累計期間において、経営戦略等については重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
該当事項はありません。
(7)経営成績に重要な影響を与える要因
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因について重要な変更はありません。
(8)資本の財源及び資金の流動性についての分析
①資金需要
当社グループの主な資金需要は、コンサルタントの人件費、採用費、研修費等の運転資金、社内システムの開発費用及び事業投資等であります。
②財務政策
当社グループの資金需要につきましては原則自己資金において賄っております。一部の設備投資をリースにより調達しております。
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