【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当社は、21世紀の日本を代表する『知識集約型企業』をありたい姿としており、社会とともに目指す未来像・方向性として、ソート(Thought)「Innovating for a Wise Future」を掲げております。このソートには、「工学知」をベースにした有益な技術を社会に普及させることにより、顧客、大学研究機関、海外パートナーなどの各ステークホルダーの皆様と共に、より賢慮にみちた未来社会を創出していきたいという思いを込めております。この実現に向けて、Professional Design & Engineering Firmの組織形態の場を整え、工学知に裏付けられた高付加価値なサービスを提供し続けることを目指して、経営を推進しております。
当事業年度においては、成長の源泉である人才への投資拡大と積極的な営業投資により、エンジニアリングコンサルティングとプロダクツサービスの両セグメントで売上及び利益の拡大を追求し、当社の重要な経営指標である総付加価値(総人件費+営業利益)の7.9%と(過去10年の実績平均成長率5.9%に比して)高い成長を計画しております。当第3四半期まではこの計画に沿って、受注高も売上高も着実に積み上げることができたことで、費用の増加を吸収し、利益も堅調に推移しております。
当第3四半期累計期間の経営成績は、次のとおりであります。
(単位:百万円)
前第3四半期累計期間
当第3四半期累計期間
増減率(%)
受注高
10,843
12,323
+13.6
売上高
9,974
11,340
+13.7
売上総利益
4,577
5,285
+15.5
営業利益
328
684
+108.6
経常利益
326
607
+86.1
税引前四半期純利益
278
582
+109.4
四半期純利益
221
415
+87.4
当第3四半期累計期間においては、前事業年度から繰り越された豊富な受注残高に加え、エンジニアリングコンサルティングの着実な進捗、及びプロダクツサービスにおけるクラウドサービスの計画通りの成長に支えられ、売上高は前年同四半期累計期間を上回る結果となりました。
受注残高に関しては、前年同四半期末を上回る78億54百万円(前年同四半期末は71億29百万円)を確保しており、当事業年度末に向けた事業活動は堅調に推移しております。
当社では多くの顧客が決算期を迎える3月末から6月末にかけて成果品の引き渡しが集中することから、上期では利益を伴わない原価回収基準の売上割合が高く、利益を伴う完成基準の売上は下期に集中する傾向にあります。そうした状況を踏まえ、第4四半期会計期間においては、期初に公表した通期業績予想の達成に向けて、引き続き高い品質への意識の下、着実に案件を完遂するとともに、次年度に向けた受注残高確保のための営業活動、及び将来に向けた投資活動にも注力してまいります。
当第3四半期累計期間のセグメント別の状況は、次のとおりであります。
(単位:百万円)
エンジニアリングコンサルティング
プロダクツサービス
前第3四半期
累計期間
当第3四半期
累計期間
増減率(%)
前第3四半期
累計期間
当第3四半期
累計期間
増減率(%)
受注高
7,328
8,029
+9.6
3,515
4,294
+22.1
売上高
6,639
7,165
+7.9
3,335
4,174
+25.2
売上総利益
3,254
3,712
+14.1
1,322
1,573
+18.9
売上総利益率(%)
49.0
51.8
-
39.7
37.7
-
受注残高
5,726
6,075
+6.1
1,403
1,779
+26.8
(エンジニアリングコンサルティング)
当第3四半期累計期間においては、前事業年度末から繰り越された案件及び今期獲得した受注案件を着実に遂行したことで、前年同四半期累計期間を上回る売上、利益となりました。前年同期を上回る受注残高を確保できているため、引き続き徹底した品質管理による案件の確実な完了により、通期業績予想の達成に向けて邁進してまいります。
(プロダクツサービス)
当第3四半期累計期間においては、クラウドサービス提供型ビジネスである、クラウドベースメール配信サービス(Twilio SendGrid)、クラウド型入退室管理プラットフォーム(RemoteLOCK)、屋内デジタル化プラットフォーム(NavVis)が引き続き順調に推移し、売上が拡大しております。事業拡大に向けた人才の増強やプラットフォームの追加開発等の積極的な投資も継続しており、利益率は若干減少しておりますが、その他の指標においては20%以上の成長率となっており、全社の業績拡大を牽引しております。
当社では、サステナブルな成長を実現していく上で、人才こそがその源泉であり、より優れた人才の参画を促し育成していくことが必要と考えております。この方針の下、利益の追求に加えて、成長の源泉である人才への還元も鑑み、営業利益に人件費及び福利厚生費(フリンジベネフィット)を加えた、「総付加価値」を経営指標として重視しております。当事業年度においては、人才の獲得や定着に向けて、若手層への待遇改善として、初任給の引き上げを実施しました。また若手層のみでなく、所員全員に対してもインフレの影響を考慮した実質ベースでの総年収の増加を踏まえた計画を策定し、所員一丸となって計画達成に向けて活動しております。このような取組みにより、2023年4月に新卒採用43名、当期2022年7月から2023年3月までにキャリア採用10名の優秀な人才が新たに参画いたしました。
また様々な事由(育児、介護、配偶者の転勤等)により、働く場所や時間等の制約なく自由な働き方を選択したい所員のために、株式会社KKEスマイルサポートを設立し、金銭的な待遇だけでなく、所員一人ひとりが自らの能力を発揮し、自己実現できる場の創出に取り組んでおります。
(2)財政状態の分析
(資産)
流動資産は、前事業年度末に比べて4.4%増加し、70億59百万円となりました。これは、主に受取手形、売掛金及び契約資産が7億35百万円増加したことによります。
固定資産は、前事業年度末に比べて1.4%増加し、106億5百万円となりました。これは主に投資有価証券が1億22百万円増加したことによります。
この結果、総資産は、前事業年度末に比べて2.6%増加し、176億65百万円となりました。
(負債)
流動負債は、前事業年度末に比べて2.2%増加し、55億56百万円となりました。これは、短期借入金が10億円、賞与引当金が10億86百万円増加する一方、未払費用が11億44百万円、その他に含まれる未払法人税等が5億58百万円減少したことによります。
固定負債は、前事業年度末に比べて11.0%増加し、41億70百万円となりました。これは、主に長期借入金が2億93百万円、退職給付引当金が1億20百万円増加する一方、社債が50百万円減少したことによります。
この結果、負債合計は、前事業年度末に比べて5.8%増加し、97億26百万円となりました。
(純資産)
純資産合計は、前事業年度末に比べて1.1%減少し、79億38百万円となりました。これは、主に配当の支払いや四半期純利益等の要因によって利益剰余金が1億22百万円減少する一方、従業員持株会支援信託ESOPによる払い出しや自己株式取得による増加等による変動で自己株式(控除項目)が1億46百万円増加したことによります。
(3)生産、受注及び販売の実績
① 生産実績
当第3四半期累計期間における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称
生産高(千円)
前年同四半期比(%)
エンジニアリングコンサルティング
3,501,708
102.1
プロダクツサービス
2,603,829
128.7
合計
6,105,538
112.0
(注)金額は総製造費用より他勘定振替高を控除した金額によっております。
② 受注実績
当第3四半期累計期間における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称
受注高(千円)
前年同四半期比
(%)
受注残高(千円)
前年同四半期比
(%)
エンジニアリングコンサルティング
8,029,171
109.6
6,075,368
106.1
プロダクツサービス
4,294,084
122.1
1,779,513
126.8
合計
12,323,256
113.6
7,854,881
110.2
(注)金額は販売価額によっております。
③ 販売実績
当第3四半期累計期間における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称
販売高(千円)
前年同四半期比(%)
エンジニアリングコンサルティング
7,165,861
107.9
プロダクツサービス
4,174,457
125.2
合計
11,340,318
113.7
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期累計期間の研究開発費の総額は1億94百万円であります。
なお、当第3四半期累計期間において当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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