【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
(経営成績の状況)
当第3四半期連結累計期間の売上高は、517億29百万円(前年同四半期比14.7%増)となりました。利益につきましては、営業利益85億50百万円(前年同四半期比55.6%増)、経常利益69億57百万円(前年同四半期比24.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益59億80百万円(前年同四半期比47.9%増)となりました。営業利益と経常利益の前年同四半期比伸び率に大きな差が生じておりますが、これは前期には為替差益を計上したものの、当期はスイスフラン高の急激な進行により、海外子会社において多額の為替差損を計上したことによるものであります。
なお、当第3四半期連結累計期間の海外売上高比率は46.4%(前連結会計年度41.4%)となっております。
セグメント別の業績は、次のとおりであります。
①医療用医薬品事業
主力製品である潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」につきましては、海外市場において高用量製剤「アサコール1600mg」の伸長を背景に好調に推移し、売上は増加いたしました。炎症性腸疾患(IBD)治療剤「エントコート」(国内販売名:「ゼンタコート」)につきましても、海外市場において、カナダ、北欧、イタリアなどで伸長し、売上は拡大いたしました。なお、昨年9月欧州の一部の国で後発医薬品が上市されたものの、現状その影響は軽微であります。また、クロストリジウム・ディフィシル感染症治療剤「ディフィクリア」につきましては、欧州の感染症診療ガイドラインで第一選択薬として推奨される中、営業リソースを積極的に投入した結果、売上を大きく拡大いたしました。「アコファイド」、「フェインジェクト」につきましては、それぞれ内視鏡実施医療機関、消化器科・産婦人科領域を中心に市場構築に努めております。
これらの結果、当事業の売上高は、324億34百万円(前年同四半期比17.8%増)、営業利益は80億36百万円(前年同四半期比45.0%増)となりました。
②コンシューマーヘルスケア事業
「ヘパリーゼ群」につきましては、未だ新型コロナウイルス感染拡大やインバウンド需要の激減などの影響を受けてはいるものの、医薬品ヘパリーゼ群・コンビニエンスストア向けヘパリーゼW群ともに回復基調となったことから、売上は大きく増加いたしました。「コンドロイチン群」につきましても、積極的な広告宣伝投資などの効果もあり、売上は堅調に推移いたしました。一方、植物性便秘薬「ウィズワン群」は、競合品の影響などにより、売上は減少いたしました。
これらの結果、当事業の売上高は、191億81百万円(前年同四半期比9.9%増)、営業利益は40億6百万円(前年同四半期比14.2%増)となりました。
③その他
保険代理業・不動産賃貸収入などにより、当事業の売上高は1億13百万円(前年同四半期比5.2%減)、営業利益は1億79百万円(前年同四半期比9.6%減)となりました。
(財政状態の状況)
当第3四半期連結会計期間末の総資産は1,370億76百万円となり、前連結会計年度末対比127億94百万円の増加となりました。その内訳は流動資産が505億74百万円で、前連結会計年度末対比89億10百万円の増加、固定資産が865億2百万円で、前連結会計年度末対比38億83百万円の増加となっております。流動資産の増減の主なものは、現金及び預金の増加48億81百万円、受取手形及び売掛金の増加38億11百万円であります。また、固定資産の増減の主なものは、有形固定資産の増加8億22百万円、無形固定資産の増加31億66百万円であります。
当第3四半期連結会計期間末の負債合計は710億87百万円となり、前連結会計年度末対比18億97百万円の増加となりました。その内訳は流動負債が480億88百万円で、前連結会計年度末対比38億95百万円の増加、固定負債が229億99百万円で、前連結会計年度末対比19億97百万円の減少となっております。流動負債の増減の主なものは、短期借入金の増加18億27百万円、未払法人税等の増加8億76百万円、未払金の増加等流動負債のその他の増加12億45百万円であります。固定負債の増減の主なものは、長期借入金の減少22億91百万円、契約解除損失引当金の増加3億49百万円であります。
当第3四半期連結会計期間末の純資産は659億89百万円となり、前連結会計年度末対比108億96百万円の増加となりました。これは、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上59億80百万円、前期末及び当中間期の配当の実施15億93百万円、為替換算調整勘定の増加70億83百万円等によるものであります。
これらの結果、当第3四半期連結会計期間末の自己資本比率は前連結会計年度末と比べ3.8%上昇し、48.0%となりました。
(2)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、24億87百万円であります。
(5)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの運転資金需要の主なものは、原材料、仕入商品の購入などのほか、製造費用、販売費及び一般管理費などの営業費用です。研究開発費は、販売費及び一般管理費に計上されております。一方、設備投資をはじめとして有形・無形固定資産などへの投資資金需要が発生いたします。当社グループはこれらの資金需要に自己資金及び社債の発行、長・短期借入金にて対応しております。
