【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 財政状態及び経営成績の状況[グローバル販売]当第3四半期連結累計期間のグローバル販売台数は、上期の減産影響などにより、前年同期比14.5%減の795千台となりましたが、第3四半期連結会計期間では、北米を中心に販売が改善し、前年同期比4.1%増の281千台となりました。市場別の販売台数は、次のとおりです。<日本>2022年9月に販売を開始した「MAZDA CX-60」に加え、2022年10月に商品改良した「MAZDA CX-5」や「マツダ ロードスター」が増加したことにより、前年同期比13.5%増の107千台となりました。<北米>米国は、上期の減産影響などにより、前年同期比14.8%減の213千台となりました。なお、第3四半期連結会計期間では、2022年4月より販売を開始した「MAZDA CX-50」に加え、「CX-5」などSUV商品群の増加により、前年同期比33.6%増の80千台となりました。北米全体では、メキシコでの「MAZDA2」や「CX-5」の増加などにより、前年同期比13.5%減の287千台となりました。<欧州>ロシアやウクライナでの販売減少に加え、上期の減産影響などにより、主要市場であるドイツや英国で販売が減少したことにより、前年同期比26.3%減の108千台となりました。なお、第3四半期連結会計期間では、「CX-60」のプラグインハイブリッドモデルの導入効果もあり、前年同期比2.5%増の41千台となりました。<中国>主要モデルサイクルの一巡に加え、ロックダウンに起因する減産影響や販売活動の制限などにより、前年同期比46.1%減の72千台となりました。<その他の市場>主要市場のオーストラリアは、上期の減産影響などにより、前年同期比10.4%減の66千台となりましたが、ASEAN市場では、ベトナムでの「MAZDA3」や「CX-5」の増加などにより、前年同期比14.6%増の62千台となりました。この結果、その他の市場全体では、前年同期比1.1%減の220千台となりました。
[財政状態及び経営成績]①経営成績当第3四半期連結累計期間における当社グループの連結業績は、売上高は出荷台数の増加や販売単価の改善に加え、為替の変動影響により、2兆6,963億円(前年同期比5,339億円増、24.7%増)となりました。営業利益は、原材料価格高騰の影響に対し、販売費用の抑制や為替の変動影響などにより、1,095億円(前年同期比458億円増、71.9%増)となりました。経常利益は、為替差益の計上等により1,354億円(前年同期比758億円増、127.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は、税金費用177億円等により1,036億円(前年同期比742億円増、252.0%増)となりました。
②セグメントごとの経営成績日本は売上高が2兆3,020億円(前年同期比4,838億円増、26.6%増)、営業利益は887億円(前年同期比320億円増、56.3%増)となりました。北米は売上高が1兆4,526億円(前年同期比4,629億円増、46.8%増)、営業利益は183億円(前年同期比1億円増、0.6%増)、欧州は売上高が4,519億円(前年同期比446億円増、10.9%増)、営業利益は100億円(前年同期比24億円増、31.3%増)、その他の地域は売上高が4,731億円(前年同期比382億円増、8.8%増)、営業利益は185億円(前年同期比60億円増、48.4%増)となりました。
③財政状態当第3四半期連結会計期間末の総資産は、棚卸資産の増加等により、前連結会計年度末より2,183億円増加の3兆1,865億円となり、負債合計は、前連結会計年度末より1,271億円増加の1兆7,786億円となりました。純資産は、親会社株主に帰属する四半期純利益1,036億円等により、前連結会計年度末より912億円増加の1兆4,079億円となりました。自己資本比率は、前連結会計年度末より0.1ポイント減少の43.7%(劣後特約付ローンの資本性考慮後44.7%)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況当第3四半期連結会計期間末において、現金及び現金同等物は、前連結会計年度末より175億円増加の7,579億円となり、有利子負債は425億円増加の7,233億円となりました。この結果、346億円のネット・キャッシュポジションとなりました。当第3四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりです。
営業活動によるキャッシュ・フロー営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前四半期純利益1,224億円に対し、棚卸資産の増加等により、497億円の増加(前年同期は117億円の減少)となりました。
投資活動によるキャッシュ・フロー投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出613億円等により、717億円の減少(前年同期は901億円の減少)となりました。
以上により、連結フリー・キャッシュ・フロー(営業活動によるキャッシュ・フローと投資活動によるキャッシュ・フローの合計)は、220億円の減少(前年同期は1,017億円の減少)となりました。
財務活動によるキャッシュ・フロー財務活動によるキャッシュ・フローは、短期借入金の増加等により、156億円の増加(前年同期は1,237億円の増加)となりました。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題当社グループは、2022年11月22日に中期経営計画アップデートおよび2030経営方針を公表いたしました。内容の詳細につきましては、下記、弊社ホームページをご覧ください。(https://www.mazda.com/ja/investors/policy/mid-term/)
(4) 研究開発活動当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は、907億円であります。
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