【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間(2023年4月1日~2023年9月30日)における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症における行動制限の緩和により、経済活動の正常化が徐々に進むと共に個人消費が回復傾向となったものの、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化により、エネルギーや原材料等の価格動向が依然として先行き不透明な状況となっております。
このような状況のなか、当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の事業につきましては、主力である石炭事業部門において、前連結会計年度に発生した石炭市況の高騰は、当第2四半期連結累計期間に入り、エネルギー需要が緩み、軟化傾向が見られるようになりました。
当第2四半期連結累計期間における経営成績は、売上高15,612百万円(前年同期比36.4%減)、経常利益5,523百万円(前年同期比686.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益5,428百万円(前年同期比733.0%増)と減収増益となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
①石炭事業部門
当第2四半期連結累計期間は、石炭販売取引において販売数量が減少しましたが、豪州ワンボ炭鉱からの受取配当金が増加したこと等から、売上高は15,201百万円(前年同期比37.1%減)、セグメント利益は5,677百万円(前年同期比559.2%増)と減収増益となりました。
②新素材事業部門
当第2四半期連結累計期間は、化合物半導体や自動車部品向け研磨材販売は前年同期並みで推移しましたが、スマートフォン、HDD向け市場の需要低迷の影響により、売上高は135百万円(前年同期比19.3%減)、セグメント利益は29百万円(前期同期比39.1%減)と減収減益となりました。
③採石事業部門
当第2四半期連結累計期間は、当初予定されていた大型プロジェクトが年度末へ延期となりましたが、風力発電工事向けの出荷が順調に推移し、また、4月以降の砕石値上げも影響し、売上高は276百万円(前年同期比35.9%増)、セグメント利益は83百万円(前年同期比197.0%増)と増収増益となりました。
(資産)
当第2四半期連結会計期間末の総資産は、売上債権や商品及び製品等が減少したものの、現金及び預金等の増加により、前連結会計年度末に比べて717百万円増加し、26,860百万円となりました。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末の負債は、その他流動負債等が増加したものの、仕入債務及び短期借入金等の減少により、前連結会計年度末に比べて3,768百万円減少し、2,016百万円となりました。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末の純資産は、自己株式の取得及び剰余金配当の実施による減少等があったものの、親会社株主に帰属する当期純利益の計上等により、前連結会計年度末に比べて 4,485百万円増加し24,844百万円となり、自己資本比率は92.5%となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末と比較して10,093百万円増加(前年同期は2,283百万円の減少)し、14,030百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、仕入債務等の減少がありましたが、売上債権及び棚卸資産の減少並びに税金等調整前四半期純利益5,525百万円の計上により14,098百万円の収入(前年同期は10,396百万円の支出)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、全社(共通)部門の遊休地売却等により、2百万円の収入(前年同期は13百万円の支出)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、短期借入金の返済及び配当金支払い並びに自己株式の取得等による支出により、4,009百万円の支出(前年同期は8,125百万円の収入)となりました。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更又は新たに生じた課題はありません。
(4)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の実績は、0百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究活動の状況に重要な変更はありません。