【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間(2023年4月1日~2023年6月30日)における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症における行動制限の緩和により、経済活動の正常化が徐々に進むと共に個人消費が回復傾向となったものの、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化により、エネルギーや原材料等の価格動向が依然として先行き不透明な状況となっております。
このような状況のなか、当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の事業につきましては、主力である石炭事業部門において、前連結会計年度に発生した石炭市況の高騰は、当第1四半期連結累計期間に入り、エネルギー需要が緩み、軟化傾向が見られるようになりました。
当第1四半期連結累計期間における経営成績は、売上高6,544百万円(前年同期比12.0%減)、経常損失13百万円(前年同四半期は経常利益22百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失14百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純利益15百万円)と減収減益となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
①石炭事業部門
当第1四半期連結累計期間は、取引先である顧客側の在庫水準が高く、調整により石炭購入を見送ったこと等から、売上高は6,382百万円(前年同期比12.0%減)、セグメント利益は89百万円(前年同期比30.1%減)と減収減益となりました。
②新素材事業部門
当第1四半期連結累計期間は、化合物半導体や自動車部品向け研磨材販売は順調に推移しましたが、スマートフォン向け市場の需要低迷が続き、売上高は73百万円(前年同期比17.7%減)、セグメント利益は16百万円(前期同期比26.7%減)と減収減益となりました。
③採石事業部門
当第1四半期連結累計期間は、当初予定されていた大型プロジェクト工事が、工事準備に時間を要するため年度末へ延期となり在庫が増加しましたが、4月以降の砕石値上げが影響し、売上高は89百万円(前年同期比3.3%減)、セグメント利益は16百万円(前年同期比66.7%増)となりました。
(資産)
当第1四半期連結会計期間末の総資産は、売上債権が増加したものの、商品及び製品並びに現金及び預金等の減少により、前連結会計年度末に比べて2,399百万円減少し、23,744百万円となりました。
(負債)
当第1四半期連結会計期間末の負債は、仕入債務等が増加したものの、短期借入金等の減少等により、前連結会計年度末に比べて1,712百万円減少し、4,072百万円となりました。
(純資産)
当第1四半期連結会計期間末の純資産は、自己株式の取得や剰余金配当の実施による減少等により、前連結会計年度末に比べて687百万円減少し、19,673百万円となり、自己資本比率は82.9%となりました。
(2)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更又は新たに生じた課題はありません。
(3)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の実績はありません。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究活動の状況に重要な変更はありません。