【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間(2022年4月1日~2022年9月30日)における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響が続くなか、ロシアによるウクライナ侵攻によりエネルギーや原材料等の価格高騰が一段と進んだほか、円安の影響もあり、先行き不透明な状況が続いております。
このような状況のなか、当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の事業につきましては、主力である石炭事業部門において、新型コロナウイルス感染症拡大により稼働率が低下していた顧客の回復傾向が引続きみられたほか、ロシア・ウクライナ情勢の長期化の影響等により、石炭市況の高騰が続きました。
当第2四半期連結累計期間における経営成績は、売上高24,544百万円(前年同期比543.0%増)、経常利益702百万円(前年同期比27.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益652百万円(前年同期比31.0%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
①石炭事業部門
当第2四半期連結累計期間は、ロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー供給不足が継続しているなかで、産炭国各地で、異常気象による石炭生産や物流への影響が重なったことにより、一般炭(発電用等)価格が過去最高水準で推移いたしました。また出資先の豪州ワンボ社から受取配当金536百万円(前年同期比24.3%増)も寄与し、売上高は24,173百万円(前年同期比599.5%増)、セグメント利益は861百万円(前年同期比32.5%増)と増収増益となりました。
②新素材事業部門
当第2四半期連結累計期間は、スマートフォン向け市場で在庫調整の影響を受けましたが、化合物半導体市場が好調に推移したため、売上高は167百万円(前年同期比2.0%減)、セグメント利益は47百万円(前年同期比22.9%増)と減収増益となりました。
③採石事業部門
当第2四半期連結累計期間は、原子力関連工事向け出荷量の遅れを取り戻し順調となりましたが、消費電力や油脂類等の大幅な値上げがコストの増加となり、売上高は203百万円(前年同期比6.5%増)、セグメント利益は28百万円(前年同期比42.7%減)と増収減益となりました。
(資産)
当第2四半期連結会計期間末の総資産は、現金及び預金等が減少したものの、売上債権や商品及び製品等の増加により、前連結会計年度末に比べて8,194百万円増加し、29,770百万円となりました。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末の負債は、仕入債務等が減少したものの、短期借入金の増加等により、前連結会計年度末に比べて8,131百万円増加し、12,353百万円となりました。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末の純資産は、自己株式の取得や剰余金配当の実施等による減少があったものの、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上等により、前連結会計年度末に比べて64百万円増加し、17,417百万円となり、自己資本比率は58.5%となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末と比較して2,283百万円減少(前年同期は500百万円の増加)し、1,119百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前四半期純利益が702百万円となりましたが、売上債権や棚卸資産の増加等により10,396百万円の支出(前年同期は474百万円の収入)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、採石事業部門の機械装置の投資等により、13百万円の支出(前年同期は370百万円の収入)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金支払いや自己株式の取得等による支出がありましたが、短期借入金の増加により、8,125百万円の収入(前年同期は263百万円の支出)となりました。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更又は新たに生じた課題はありません。
(4)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の実績はありません。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究活動の状況に重要な変更はありません。