【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、経済・社会活動の正常化が進み、緩やかな持ち直しの動きが継続しました。一方で、国際情勢不安の長期化、物価上昇等により、景気の先行きは依然として不透明な状況が続いております。
このような経済環境の中、国内の段ボール業界については、昨年からの二度にわたる原紙価格の上昇に対し、販売価格改定は浸透しているものの、消費低迷による需要減少により、生産量は前年比マイナスで推移し、厳しい経営環境が続いております。
こうした状況下、当社グループは、第1四半期から引続き、需要変動への柔軟な生産・物流体制を構築するとともに、原紙等資材価格をはじめとする諸費用の上昇に対しては、収益力の回復を最優先課題として、販売価格の改定活動とムダの徹底的排除等の原価低減活動を進めてまいりました。
当第2四半期連結累計期間における当社グループの業績は、主要ユーザーの受注減少の影響があったものの、販売価格改定を着実に進めたことで、売上高については増収となり、また、利益については、販売価格改定に加え、全社あげての原価低減活動の効果により、営業利益ベースで、ほぼ前期並みまで回復することができました。
以上により、売上高は57億15百万円(前年同四半期比5.6%増)、営業利益2億60百万円(前年同四半期比2.0%減)、経常利益2億90百万円(前年同四半期比9.6%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益4億6百万円(前年同四半期比87.8%増)となりました。
(2) 財政状態の状況
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度に比べ6億46百万円増加し154億93百万円となりました。流動資産は、114億52百万円となりました。固定資産は、前連結会計年度に比べ6億47百万円増加し40億41百万円となりました。これは、主に投資有価証券が前連結会計年度に比べ3億88百万円増加し17億29百万円となったことによるものです。
負債合計は、前連結会計年度に比べ1億30百万円増加し22億74百万円となりました。流動負債は、前連結会計年度に比べ2百万円増加し14億26百万円となりました。これは、主に支払手形及び買掛金が前連結会計年度に比べ1億12百万円減少し7億56百万円、未払法人税等が前連結会計年度に比べ1億22百万円増加し1億96百万円となったことによるものです。固定負債は、前連結会計年度に比べ1億28百万円増加し8億47百万円となりました。
純資産合計は、前連結会計年度に比べ5億16百万円増加し132億19百万円となりました。これは、主に利益剰余金が前連結会計年度に比べ2億32百万円増加し102億69百万円、その他有価証券評価差額金が前連結会計年度に比べ2億81百万円増加し9億63百万円となったことによるものです。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、税金等調整前四半期純利益5億92百万円を計上し、法人税等の支払額74百万円、投資有価証券の売却による収入3億14百万円、無形固定資産の取得による支出2億66百万円、配当金の支払額1億73百万円等により、当第2四半期連結会計期間末残高は、前連結会計年度に比べ1億1百万円増加し85億69百万円(前期末比1.2%増)となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は3億31百万円(前年同四半期比424.5%増)となりました。これは、主に税金等調整前四半期純利益5億92百万円、減価償却費1億1百万円、投資有価証券売却益3億1百万円、法人税等の支払額74百万円等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は57百万円(前年同四半期比44.7%減)となりました。これは、主に投資有価証券の売却による収入3億14百万円、有形固定資産の取得による支出1億1百万円、無形固定資産の取得による支出2億66百万円等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は1億73百万円(前年同四半期比16.3%増)となりました。これは、配当金の支払額1億73百万円によるものです。
なお、当社グループの運転資金及び設備投資資金は、主として内部資金により充当し、必要に応じて借入による資金調達を実施することを基本方針としています。
当第2四半期連結累計期間における当社グループの設備投資資金については、内部資金により充当いたしました。
当社グループは、今後も営業活動により得られるキャッシュ・フローを基本に将来必要な運転資金及び設備投資資金を調達していく考えです。
(4) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5) 経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(6) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(7) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費の総額は48百万円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。