【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、経済・社会活動の正常化が進み、緩やかな持ち直しの動きが継続しました。一方で、国際情勢不安の長期化、円安に起因した原材料・エネルギー価格高騰が続き、景気の先行きにつきましては依然として不透明な状況が続いております。
このような経済環境の中、国内の段ボール業界については、原紙等資材価格の上昇に対する販売価格改定を進めるも、需要減少を要因として全体的な生産量は前年比マイナスで推移しており、厳しい経営環境が続いております。
こうした状況下、当社グループは、需要変動に対し、柔軟な生産体制を行うとともに、原紙等資材価格をはじめとする諸費用の上昇に対して、収益力の回復を最優先課題として、販売価格の改定活動とムダの徹底的排除などの原価低減活動を進めております。
当第1四半期連結累計期間における当社グループの業績は、売上高は、物量減少はあったものの、販売価格改定が進捗したことで増収となりましたが、利益は、前期からの二度にわたる原紙等資材価格改定への対応の長期化、また諸費用の上昇も続いており、これらを販売価格改定で完全に吸収するには至らず、減益となりました。
以上により、売上高は28億67百万円(前年同四半期比6.9%増)、営業利益88百万円(前年同四半期比26.3%減)、経常利益1億13百万円(前年同四半期比31.2%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益76百万円(前年同四半期比32.8%減)となりました。
(2) 財政状態の状況
当第1四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度に比べ3億46百万円増加し151億93百万円となりました。流動資産は、前連結会計年度に比べ45百万円減少し114億7百万円となりました。これは、主に現金及び預金が前連結会計年度に比べ53百万円増加し85億20百万円、受取手形及び売掛金が前連結会計年度に比べ1億73百万円減少し19億22百万円、電子記録債権が前連結会計年度に比べ42百万円増加し6億83百万円となったことによるものです。固定資産は、前連結会計年度に比べ3億91百万円増加し37億85百万円となりました。これは、主に投資有価証券が3億37百万円増加し16億78百万円となったことによるものです。
負債合計は、前連結会計年度に比べ2億10百万円増加し23億53百万円となりました。流動負債は、前連結会計年度に比べ1億18百万円増加し15億42百万円となりました。これは、主に未払費用が前連結会計年度に比べ1億37百万円増加し2億10百万円となったことによるものです。固定負債は、前連結会計年度に比べ92百万円増加し8億11百万円となりました。
純資産合計は、前連結会計年度に比べ1億36百万円増加し128億39百万円となりました。これは、主に利益剰余金が97百万円減少し99億39百万円、その他有価証券評価差額金が2億32百万円増加し9億15百万円となったことによるものです。
(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4) 経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費の総額は24百万円であります。なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。