【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、行動制限の緩和による経済社会活動の正常化が進み、企業収益にも改善の兆しが見られました。一方で半導体不足や国際情勢不安の長期化、及び急激な円安の進行に起因したエネルギー価格や原材料価格の高騰など取り巻く環境は厳しく、景気の先行きは依然として不透明な状況で推移しております。
このような経済環境の中、国内の段ボール業界については、概ね前年並みの生産量で推移しておりますが、原紙等の資材価格は高騰した状態が続いております。
こうした状況下、当社グループは前連結会計年度に引き続き、供給制約や需要変動等に対し確実な生産対応を行うとともに、収益力の回復と拡大を最優先課題として、販売価格改定、ムダの徹底的排除などの原価低減活動を進める事に努めてまいりました。
当第3四半期連結累計期間における当社グループの業績は、売上高は、主要ユーザーの半導体不足や国際情勢不安による受注減少分を拡販活動でカバーできたことや、販売価格改定が進捗したことにより増収となるも、収益は、原材料やエネルギーなどの諸経費の増加が負担となり、減益となりました。
以上により、売上高は85億6百万円(前年同四半期比3.0%増)、営業利益5億14百万円(前年同四半期比8.6%減)、経常利益5億96百万円(前年同四半期比4.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益4億5百万円(前年同四半期比4.6%減)となりました。
(2) 財政状態の状況
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度に比べ2億2百万円減少し145億85百万円となりました。流動資産は、前連結会計年度に比べ2億17百万円減少し113億43百万円となりました。これは、主に現金及び預金が前連結会計年度に比べ5億34百万円減少し81億84百万円、受取手形及び売掛金が前連結会計年度に比べ1億20百万円増加し21億88百万円、電子記録債権が前連結会計年度に比べ1億41百万円増加し6億88百万円となったことによるものです。固定資産は、前連結会計年度に比べ15百万円増加し32億42百万円となりました。
負債合計は、前連結会計年度に比べ2億83百万円減少し20億31百万円となりました。流動負債は、前連結会計年度に比べ2億64百万円減少し13億4百万円となりました。これは、主に未払法人税等が前連結会計年度に比べ2億35百万円減少し10百万円となったことによるものです。固定負債は、前連結会計年度に比べ18百万円減少し7億27百万円となりました。
純資産合計は、前連結会計年度に比べ81百万円増加し125億53百万円となりました。これは、主に利益剰余金が1億32百万円増加し99億46百万円、その他有価証券評価差額金が64百万円減少し6億20百万円となったことによるものです。
(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4) 経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費の総額は68百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。