【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況 ① 経営成績の状況当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、コロナ禍からの社会経済活動の正常化を反映して、国内の消費活動は回復基調が続きました。しかしながら、ウクライナ情勢の長期化および中東情勢の悪化、世界的な金融引き締めの影響による円安進行等により、原材料やエネルギー価格の高止まりをはじめ、様々な物価が上昇し、先行きは依然として不透明な状況です。一方、当社の需要と関係の深い新設住宅着工戸数は、4月~9月までの累計で41万5千戸(前年同期比6.2%減)となりました。(参照:国土交通省e-Stat政府統計の総合窓口「建築着工統計調査報告」)このような経済状況の中、当社グループは自然や社会と調和したより快適で心地よい水まわり空間の提案に注力し、デザイン水栓シリーズ、ウルトラファインバブル製品や高機能シャワー製品など高付加価値製品の販売強化に努めました。また、2023年5月には大阪市中央区にショールーム&ショップ「WAILEA 御堂筋」をオープンし、既成概念にとらわれることなく、ライフスタイルに合わせた水まわり空間のデザインを追求しております。これらの結果、当社グループの当第2四半期連結累計期間における連結業績につきましては、売上高は131億70百万円(前年同期比4.2%増)となりました。利益面では、2022年4月より実施した一部製品のメーカー希望小売価格の改定が十分に浸透した結果、営業利益は7億43百万円(前年同期比614.6%増)、経常利益は7億39百万円(前年同期比728.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は4億85百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失32百万円)となりました。
② 財政状態の分析当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ12億70百万円増加し、247億26百万円となりました。流動資産は前連結会計年度末に比べ8億66百万円増加し、166億24百万円となりました。これは主に、棚卸資産が7億91百万円増加したことによります。固定資産は前連結会計年度末に比べ4億4百万円増加し、81億1百万円となりました。これは、有形固定資産が3億90百万円増加、無形固定資産が8百万円減少、投資その他の資産が21百万円増加したことによります。負債は、前連結会計年度末に比べ8億11百万円増加し、117億70百万円となりました。これは主に、仕入債務が6億11百万円増加、未払法人税等が2億2百万円増加した一方、借入金が60百万円減少したことによります。純資産は、前連結会計年度末に比べ4億59百万円増加し、129億55百万円となりました。この結果、自己資本比率は49.9%となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間における連結ベースの現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ1億79百万円増加し、24億26百万円となりました。営業活動によるキャッシュ・フローは、9億17百万円の収入(前年同期比4億41百万円の収入増)となりました。これは主に税金等調整前四半期純利益7億43百万円、棚卸資産の増加額7億82百万円、仕入債務の増加額6億9百万円によるものです。投資活動によるキャッシュ・フローは、5億72百万円の支出(前年同期比3億6百万円の支出増)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出5億52百万円によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは、1億71百万円の支出(前年同期比52百万円の支出減)となりました。これは主に、借入金の返済(純減額)による支出60百万円、配当金の支払額1億9百万円によるものです。
(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について、重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた事項はありません。
(5) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は67百万円であります。