【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況 ① 経営成績の状況当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の第7波による感染者増加の影響に加え、ウクライナ情勢の長期化などによる原材料価格やエネルギー価格の上昇、急速な円安の進行等により、不透明な状況が続きました。一方、当社の需要と関係の深い新設住宅着工戸数は、4月~9月までの累計で44万2千戸(前年同期比0.7%減)となりました。(参照:国土交通省e-Stat政府統計の総合窓口「建築着工統計調査報告」)このような経済状況の中、当社グループは、「Think Life.Make Act.行動しよう。未来のために。」を2022年コンセプトとし、水の循環にかかわる存在として、環境負荷低減、安心・安全で心地よい新しい水まわり空間の提供など、いつまでも人々の生活の憩いと潤いが続くよう、企業活動に取り組んでまいりました。また、6月よりテレビCMをはじめとした当社企業広告「水から、ドラマチックに。」を展開し、ブランド訴求力と認知度の向上に注力いたしました。これらの結果、当社グループの当第2四半期連結累計期間における連結業績につきましては、売上高は、デザイン水栓シリーズや高機能製品など高付加価値製品の販売強化に努めたことに加えて、株式会社水生活製作所及び美山鋳造株式会社が持分法適用関連会社から連結子会社へ異動しました結果、126億33百万円(前年同期比14.2%増)となりました。利益面では、急激な円安進行や物価高騰の影響などにより、原材料・仕入価格が想定以上に高騰している状況であり、顧客への販売価格の改定を推進するも浸透が遅れ、営業利益は1億3百万円(前年同期比85.0%減)、経常利益は89百万円(前年同期比87.3%減)となりました。また、岐阜工場の増改築に伴う特別損失を計上したことから、親会社株主に帰属する四半期純損失は32百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益464百万円)となりました。
② 財政状態の分析当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ29百万円増加し、224億97百万円となりました。流動資産は前連結会計年度末に比べ36百万円増加し、149億62百万円となりました。これは主に、棚卸資産が3億23百万円増加した一方、売上債権が2億69百万円減少したことによります。固定資産は前連結会計年度末に比べ7百万円減少し、75億34百万円となりました。これは、有形固定資産が66百万円減少、無形固定資産が54百万円増加、投資その他の資産が4百万円増加したことによります。負債は、前連結会計年度末に比べ66百万円増加し、105億81百万円となりました。これは主に、仕入債務が4億24百万円増加した一方、借入金が1億15百万円減少、未払法人税等が2億14百万円減少したことによります。純資産は、前連結会計年度末に比べ37百万円減少し、119億15百万円となりました。この結果、自己資本比率は50.1%となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間における連結ベースの現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ4百万円減少し、21億81百万円となりました。営業活動によるキャッシュ・フローは、4億75百万円の収入(前年同期比69百万円の収入増)となりました。これは主に売上債権の減少額2億75百万円、棚卸資産の増加額2億99百万円、仕入債務の増加額4億18百万円によるものです。投資活動によるキャッシュ・フローは、2億66百万円の支出(前年同期比5百万円の支出減)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出2億3百万円によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは、2億24百万円の支出(前年同期比19百万円の支出増)となりました。これは主に、借入金の返済による支出1億15百万円、配当金の支払額1億7百万円によるものです。
(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について、重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた事項はありません。
(5) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は74百万円であります。