【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)業績の状況
当第2四半期連結累計期間の経済環境は、ウクライナ情勢は好転の兆しは見えず、中国経済の改善も遅々とした進捗で、グローバル市場の不確実性は継続、円安基調の中で、物価高やエネルギー価格高も沈静化が遅れている状況下、依然先行き不透明な環境が継続しております。
このような状況の中、当企業集団の売上高(外貨ベース)は、中国地域を除き、前年同期比で増加しました。営業利益は、売上増加等により、前年同期比増益となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益については、前年同期比増益となりました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は前年同期比6,209百万円増加し、80,225百万円(8.4%増)、営業利益は1,303百万円増加し、2,125百万円(158.6%増)、経常利益は688百万円増加し、2,617百万円(35.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は845百万円増加し、1,151百万円(276.2%増)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
海外連結子会社の当第2四半期連結累計期間の決算日は6月30日であり、連結財務諸表の作成にあたっては同日現在の財務諸表を使用しております。ただし、連結決算日との間に生じた重要な取引については、連結上必要な調整を行っております。該当するセグメントは、米国、欧州、アジア、中国であります。
国内子会社の決算日は、連結会計年度の末日と一致しております。該当するセグメントは、その他であります。
セグメント
売 上 高
営 業 利 益
前第2四半期連結累計
当第2四半期連結累計
増減
増減率※
(外貨ベース)
前第2四半期連結累計
当第2四半期連結累計
増減
増減率※
(外貨ベース)
(百万円)
(百万円)
(百万円)
(%)
(百万円)
(百万円)
(百万円)
(%)
日本
31,705
34,542
2,837
8.9
542
917
375
69.2
米国
19,453
21,324
1,871
3.3
△1,625
△1,526
99
–
欧州
2,964
3,140
175
3.5
△229
29
259
–
アジア
9,080
10,931
1,851
15.8
1,238
1,756
518
35.1
中国
10,713
10,136
△577
△4.4
870
872
1
2.4
その他
(含む消去)
99
150
51
51.9
25
75
50
199.5
合計
74,015
80,225
6,209
6.3
822
2,125
1,303
189.1
※表中の増減率(外貨ベース)は、海外売上の為替換算レート変動による差異を補正した場合の増減率です。
① 日本
自動車用及び建設産業機械用売上高は、受注の増加等により、前年同期比増加となりました。この結果、当該セグメントの売上高は、2,837百万円増加し、34,542百万円となりました。
営業利益は、材料・部品費、エネルギー費の売上価格転嫁も進み、前年同期比375百万円増加し、917百万円となりました。
② 米国
自動車用売上高は、新規受注機種の量産開始、及び受注の増加等により、前年同期比増加しました。この結果、当該セグメントの売上高は、前年同期比1,871百万円増加し、21,324百万円となりました。外貨ベースでは、3.3%の増加となりました。
営業利益は、減価償却費の減少等により、前年同期比99百万円増加し、△1,526百万円となりました。
③ 欧州
チェコにおいて自動車用売上高について、新規受注機種の量産開始等により、前年同期比増加しました。当該セグメントの売上高は、前年同期比175百万円増加し、3,140百万円となりました。外貨ベースでは、3.5%の増加となりました。
営業利益は、現地政府による電力費補助政策も寄与し、前年同期比259百万円増加し、29百万円となりました。
④ アジア
自動車用売上高は、ベトナムにおいて景気悪化の影響等により減少しましたが、タイ、インドネシアにおいて受注の増加等により、前年同期比増加しました。この結果、当該セグメントの売上高は、前年同期比1,851百万円増加し、10,931百万円となりました。外貨ベースでは、15.8%の増加となりました。
営業利益は、売上増加等により、前年同期比518百万円増加し、1,756百万円となりました。外貨ベースでは、35.1%の増益となりました。
⑤ 中国
建設産業機械用売上高は、受注の増加等により、増加しましたが、自動車用売上高は、市場低迷による受注の減少等により、前年同期比減少しました。この結果、当該セグメントの売上高は、前年同期比577百万円減少し、10,136百万円となりました。外貨ベースでは、4.4%の減少となりました。
営業利益は、為替の影響等もあり、前年同期比1百万円増加し、872百万円となりました。外貨ベースでは、2.4%の増益となりました。
(2)財政状態の分析
①資産、負債及び純資産の状況
当第2四半期連結会計期間末の総資産は、現預金、有形固定資産及び売掛金等の増加により、前連結会計年度末比8,469百万円増加し、102,567百万円となりました。
負債は、買掛金及び借入金の増加等により、5,096百万円増加し、55,343百万円となりました。
純資産は、為替換算調整勘定及び利益剰余金の増加等により、3,372百万円増加し、47,223百万円となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの増減要因は次のとおりであります。
営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前四半期純利益の増加、受取配当金の増加等により前年同期比3,924百万円増加し、8,198百万円のキャッシュインとなりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、設備投資の増加等により前年同期比63百万円増加し、3,822百万円のキャッシュアウトとなりました。
この結果、営業活動によるキャッシュ・フローと投資活動によるキャッシュ・フローの合計であるフリー・キャッシュフローは、前年同期比3,861百万円増加し、4,376百万円のキャッシュインとなりました。
また、財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金支払の減少、有利子負債の増加等により、前年同期比1,687百万円増加し、999百万円のキャッシュインとなりました。
以上の結果、当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は、前年同期比2,206百万円増加し、16,468百万円となりました。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、1,454百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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