【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症への対策を講じながら、社会経済活動が正常化に向かいつつあるものの、ウクライナ情勢によって生じた地政学リスクや、これに伴う原油高をはじめとしたエネルギー資源・食料価格の高騰、及び金融資本市場の不安定な変動などの懸念材料もあり、景気の先行きは不透明な状況が続いております。
建設業界におきましては、民間建設投資において、アフターコロナを見据えた設備投資意欲の向上、また、国土強靭化計画等を背景とする関連予算の執行により、公共建設投資は一定の底堅さはありますが、受注競争の激化や建設資材の価格高騰等の影響もあり、厳しい事業環境が続いており、先行きについては引続き注視が必要な状況となっております。
このような情勢下、当社グループは第18次経営計画において3つの経営目標「信頼」「競争力」「実行力」を掲げ、「安全と技術の名工」「社員が誇れる企業」を目指し課題解決に取り組んでまいりました。
当第2四半期連結累計期間の連結業績は、売上高は36,761百万円(前年同期比 3,074百万円減少)となりました。利益におきましては、営業利益が2,415百万円(前年同期比 989百万円減少)、経常利益は2,630百万円(前年同期比 945百万円減少)で親会社株主に帰属する四半期純利益は1,862百万円(前年同期比 996百万円減少)となりました。
①財政状態
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ現金預金が3,290百万円増加、契約資産が9,567百万円増加、投資有価証券が1,301百万円増加しましたが、受取手形・完成工事未収入金等が15,981百万円減少したことなどにより595百万円減少して95,564百万円となりました。
負債につきましては、未成工事受入金が479百万円増加、長期借入金が516百万円増加しましたが、電子記録債務が1,340百万円減少、賞与引当金が1,397百万円減少、未払法人税等が595百万円減少したことなどにより、2,338百万円減少の34,116百万円となりました。
純資産につきましては、利益剰余金が1,483百万円増加、その他有価証券評価差額金が237百万円増加したことなどにより、1,743百万円増加の61,448百万円となりました。
②経営成績
当第2四半期連結累計期間の連結業績は、受注高は土木部門で減少しましたが、建築部門が官公庁・民間ともに増加し33,816百万円(前年同期比 2,478百万円増加)となりました。売上高は、兼業事業で増加しましたが、建設事業で土木部門、建築部門ともに官公庁・民間工事が減少した事により36,761百万円(前年同期比 3,074百万円減少)となりました。利益におきましては、工事利益率の低下で売上総利益が減少した事により、営業利益で2,415百万円(前年同期比 989百万円減少)、経常利益で2,630百万円(前年同期比 945百万円減少)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,862百万円(前年同期比 996百万円減少)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
(建設事業)
当第2四半期連結累計期間については、完成工事高は前年同期比3,362百万円減少(△8.4%)の36,594百万円となったことなどに伴い、セグメント利益は前年同期比948百万円減少(△17.5%)の4,475百万円となりました。
(不動産事業等)
当第2四半期連結累計期間については、兼業事業売上高が前年同期比163百万円増加(24.6%)の827百万円となったことなどに伴い、セグメント利益は前年同期比56百万円増加(21.1%)の323百万円となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物の四半期末残高は、27,980百万円となり、前連結会計年度末比3,290百万円の増加となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは4,277百万円の収入超過(前年同期は2,654百万円の収入超過)となりました。主な要因は、仕入債務の減少2,253百万円、賞与引当金の減少1,397百万円等の支出要因がありましたが、売上債権の減少6,070百万円、税金等調整前四半期純利益2,716百万円等の収入要因があったことによるものです。
投資活動によるキャッシュ・フローは974百万円の支出超過(前年同期は585百万円の支出超過)となりました。主な要因は、投資有価証券の売却による収入164百万円等がありましたが、投資有価証券の取得による支出1,050百万円、有形固定資産の取得による支出90百万円等があったことによるものです。
財務活動によるキャッシュ・フローは13百万円の支出超過(前年同期は114百万円の支出超過)となりました。主な要因は、長期借入金による収入1,150百万円等がありましたが、長期借入金の返済による支出1,184百万円等があったことによるものです。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は14百万円であります。なお、研究開発活動の状況に重要な変更はありません。