【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)財政状態の状況当第3四半期連結会計期間末における総資産額は、11,895百万円となり、前連結会計年度末と比べ1,052百万円の増加となりました。これは現金及び預金が1,032百万円増加したこと等によるものであります。負債総額は、5,621百万円となり、前連結会計年度末と比べ931百万円の増加となりました。これは長期借入金が481百万円、賞与引当金が191百万円、短期借入金が122百万円、未払法人税等が80百万円増加したこと等によるものであります。純資産総額は、6,274百万円となり、前連結会計年度末と比べ121百万円の増加となりました。これは配当金150百万円の支払、親会社株主に帰属する四半期純利益206百万円の計上に加え、その他有価証券評価差額金が58百万円増加したこと等によるものであります。
(2)経営成績の状況当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、経済社会活動の正常化が一段と進み、緩やかな回復基調が続きました。その一方で、ウクライナ情勢の長期化による原油価格・原材料価格の高騰や世界的な物価上昇等により、その先行きは依然として不透明な状況であります。このような状況の中、当社グループは新規部門の収益改善、ストック市場へのアプローチの強化及び生産性の向上に取り組んでまいりました。新規販売においては収益改善のため、選別受注・採算管理の強化を継続するとともに、仕入価格の上昇に対する適正な価格転嫁に努めております。また、収益基盤であるストック市場においてはリニューアルの受注推進及び「Fi-R」(IoTを活用し、従来の年3回から年1回点検を可能とする保守サービス)の浸透、保守契約率の向上に注力しております。以上の結果、売上高は9,399百万円(前年同四半期比6.2%増)、営業利益は295百万円(前年同四半期は28百万円の営業損失)、経常利益は331百万円(前年同四半期比533.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は206百万円(前年同四半期比1,392.1%増)となりました。なお、前第3四半期連結累計期間は工事損失引当金の見積り方法変更により、工事損失引当金繰入額223百万円を売上原価に計上しましたが、この変更による影響は前期一過性のもの(当第3四半期連結累計期間の工事損失引当金繰入額は△25百万円(△は戻入額))であることから大幅な増益となりました。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。① 自動ドア関連リニューアル受注が好調に推移し、保守契約台数も堅調に増加していることから、売上高は6,183百万円(前年同四半期比4.9%増)となりました。利益につきましては、リニューアル売上の増加及び工事損失引当金繰入額の減少(前年同四半期比92百万円減)等により、セグメント利益(営業利益)は1,541百万円(前年同四半期比13.2%増)となりました。② 建具関連好調な受注状況が継続しており、売上高は2,690百万円(前年同四半期比4.9%増)となりました。利益につきましては、工事損失引当金繰入額の減少(前年同四半期比155百万円減)及び連結子会社の工場稼働率の向上等により、セグメント損失(営業損失)は122百万円(前年同四半期は377百万円のセグメント損失(営業損失))となりました。
③ その他セキュリティゲートの大型物件の売上計上により、売上高は525百万円(前年同四半期比34.0%増)、セグメント利益(営業利益)は43百万円(前年同四半期比13.5%増)となりました。
(3)研究開発活動当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は39百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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