【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済の景気は、国内需要を中心に緩やかに回復しており、特に個人消費について、新型コロナウイルス感染症の5類への移行により、外食・宿泊・娯楽などの対面型サービスを中心に回復、インバウンド需要も水際対策の緩和や円安の影響で持ち直しの動きが続いています。しかしながら、原油高や原材料コストの上昇、加えて天候に影響される原材料の調達など、予断を許さない状況であるため、今後も注視してまいります。
こうした経済状況をうけ、当社グループのヘルスケア事業は、ナショナルブランド品の「ビフィーナ®」や「目もとパックシート」「口もとパックシート」といった、かねてよりインバウンド需要が高い製品の売り上げが復調傾向にあります。特に「ビフィーナ®」については、整腸効果をもつビフィズス菌配合の機能志向食品の分野において、26年連続売上No.1を獲得し、今年度は発売から30周年の節目を迎えます。国内はもちろん、海外ではアジアを中心とした国や地域で現地代理店と連携をとりながら積極的なプロモーションを展開しております。引き続き、多くの皆様の健康に寄り添う製品をパーパス起点でお届けできるよう、広告・販促施策に注力し、顧客とのリレーションを深めてまいります。
機能性素材販売およびジェネリック医薬品の製造販売については、堅調に推移しております。機能性素材販売では、さらなる新規案件の獲得のため、ifia JAPAN 2023 (国際食品素材/添加物展・会議)への出展、機能性素材の理解を促進するBtoB向け情報サイト(https://www.solution.jintan.co.jp/)をオープンするなど、新たな価値提供の支援体制を充実させております。ジェネリック医薬品の製造販売については、高脂血症用剤(一般名:オメガ-3脂肪酸エチル)が2022年6月の販売から1年を迎えました。引き続き、ジェネリック医薬品を必要とされる方とそのご家族のQOL向上につながるよう、安定供給に努めてまいります。
カプセル受託事業は、可食分野においてフレーバーカプセルの販売が、産業用(非可食)分野においては化粧品に採用されたカプセルが引き続き、堅調です。また、2022年に発表した腸内の特定部位で崩壊するカプセル(大腸送達性製剤)の研究・開発を継続しており、製品化を目指してまいります。今後も、高付加価値シームレスカプセルの開発・製造、オープンイノベーションによるパートナーとの共創を推進してまいります。また、そこで得られた知見を新たなカプセル開発に応用するサイクルを構築して、社会へソリューションの提案を続けてまいります。
当第1四半期連結累計期間の財政状態及び経営成績は以下のとおりであります。
a.財政状態
(資産)
当第1四半期連結会計期間末における流動資産は7,246百万円となり、前連結会計年度末に比べ100百万円増加いたしました。これは主に仕掛品が135百万円、原材料及び貯蔵品が135百万円それぞれ増加したことによるものであります。固定資産は9,552百万円となり、前連結会計年度末に比べ594百万円増加いたしました。これは主に投資有価証券の時価評価により投資有価証券が518百万円増加したことによるものであります。
この結果、資産合計は、16,799百万円となり、前連結会計年度末に比べ695百万円増加いたしました。
(負債)
当第1四半期連結会計期間末における流動負債は2,922百万円となり、前連結会計年度末に比べ103百万円増加いたしました。これは主に支払手形及び買掛金が116百万円増加したことによるものであります。固定負債は2,011百万円となり、前連結会計年度末に比べ118百万円増加いたしました。これは主に繰延税金負債が163百万円増加したことによるものであります。
この結果、負債合計は、4,934百万円となり、前連結会計年度末に比べ222百万円増加いたしました。
(純資産)
当第1四半期連結会計期間末における純資産合計は11,865百万円となり、前連結会計年度末に比べ472百万円増加いたしました。これは主にその他有価証券評価差額金が356百万円増加したことによるものであります。
この結果、自己資本比率は70.6%(前連結会計年度末は70.7%)となりました。
b.経営成績
当第1四半期連結累計期間の経営成績は、売上高3,111百万円(前年同四半期比15.6%増)、営業利益371百万円(前年同四半期比99.6%増)、経常利益387百万円(前年同四半期比93.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益279百万円(前年同四半期比79.0%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
① ヘルスケア事業
当セグメントにおきましては前述のとおり、「ビフィーナ®」をはじめとしたインバウンド需要と親和性の高い製品が復調にあり、また現地代理店との連携によりアジア地域での売り上げも堅調に推移しております。
当セグメントにおきましては、売上高は、2,023百万円(前年同四半期比1.6%減)、セグメント損失は、一時的な在庫評価減による影響で11百万円(前年同四半期はセグメント利益49百万円)となりました。
② カプセル受託事業
当セグメントにおきましては、フレーバーカプセルの受託の販売が前年同四半期と比べ増収となりました。今後もパートナー企業やアカデミアとの共同研究により、シームレスカプセルを用いた社会課題解決への取り組みを展開してまいります。
当セグメントにおきましては、売上高は、1,086百万円(前年同四半期比71.1%増)、セグメント利益は、380百万円(前年同四半期比180.8%増)となりました。
③ その他
当セグメントにおきましては、売上高は、1百万円(前年同四半期比97.7%増)、セグメント利益は、1百万円(前年同四半期比97.7%増)となりました。
(2) 経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、192百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5) 経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因として、主に異業種を含む大手企業の新規参入など、市場の競合激化などであります。
これらについて、当社グループとしては、「伝統と技術と人材力を価値にする」をビジョンとして、引き続き積極的な営業活動を展開するとともに、通販ECサイトの拡充、当社独自の機能性素材販売の拡大施策、アジア・ASEAN地域を中心とした海外事業の拡大などに取り組んでまいります。
(6) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループは健康関連商品の製造販売事業を行うための設備投資計画に照らして、必要な資金を主に銀行借入により調達しております。一時的な余資は安全性の高い金融資産で運用し、また、短期的な運転資金を銀行借入により調達しております。
