【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響による経済活動の制限が緩和され、経済社会活動の正常化が進む一方で、緊迫した国際情勢並びに急激な円安進行により資源価格上昇や物価高騰、景気の先行きは不透明な状況で推移しました。
鶏肉業界におきましては、消費者の内食需要の高まりや他畜種に対する価格優位性から、鶏肉相場は安定して推移しておりますが、主要製造コストである飼料原料価格が大幅に高騰していることに加え、その他人件費等の製造コストの上昇が継続しており、今後も厳しい状況が続くものと思われます。
このような経営環境のもと、当社グループは、飼料製造段階から、飼育、鶏肉生産・加工までの全てをグループ内で行っていくことにより、様々なお客さまのニーズに応えることを目指しております。
食品事業では、将来の生産能力増強及び効率化・省力化を企図した孵卵施設の新設や鶏肉加工工場群の改修投資を実施し、増産体制構築のための設備投資を順次進めております。
このような状況下、安定した鶏肉相場を背景に売上高は前年同四半期比7.4%の増収となったものの、飼料原料価格の大幅な高騰を受けたことに加えて、設備投資により減価償却費が増加した結果、利益面は前年同四半期比47.3%の減益となりました。
外食事業におきましては、本事業年度中に複数店舗を出店した結果、売上高は前年同四半期比8.1%の増収となったものの、利益面では新設店舗が費用先行したことに加え、人件費等の増加を受けて前年同四半期比10.7%の減益となりました。
以上の結果、当社グループの業績は、売上高175億65百万円(前年同四半期比7.2%増)となりました。利益面につきましては、営業利益12億91百万円(同36.7%減)、経常利益12億78百万円(同41.7%減)となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は9億31百万円(同41.7%減)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
①食 品:売上高は、145億10百万円(前年同四半期比7.4%増)、セグメント利益は、7億76百万円(同47.3%減)となりました。
②外 食:売上高は、26億98百万円(前年同四半期比8.1%増)、セグメント利益は、2億87百万円(同10.7%減)となりました。
③エネルギー:売上高は、3億56百万円(前年同四半期比4.2%減)、セグメント利益は、2億27百万円(同6.6%減)となりました。
(2)財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末における財政状態は、前連結会計年度末に比べ以下のとおりとなりました。
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末と比べ5億円増加し、219億8百万円となりました。これは、主に現金及び預金が15億24百万円減少したものの、有形固定資産が9億51百万円、受取手形、売掛金及び契約資産が3億99百万円、原材料及び貯蔵品が3億20百万円それぞれ増加したことによるものであります。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末と比べ71百万円増加し、27億7百万円となりました。これは、主に未払法人税等が1億86百万円減少したものの、買掛金が1億4百万円、賞与引当金が87百万円それぞれ増加したことによるものであります。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末と比べ4億28百万円増加し、192億1百万円となりました。これは主に、利益剰余金が3億97百万円増加したことによるものであります。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における当社グループの研究開発費は95百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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