【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響による経済活動の制限が緩和され、経済社会活動の正常化が進み、景気は持ち直しの動きがみられましたが、緊迫した国際情勢並びに急激な円安進行により資源価格上昇や物価高騰、景気の先行きは不透明な状況で推移しました。
鶏肉業界におきましては、消費者の内食需要の高まりや他畜種に対する価格優位性から、鶏肉相場は安定して推移しておりますが、主要製造コストである飼料原料価格が大幅に高騰していることに加え、その他人件費等の製造コストの上昇が継続しており、今後も厳しい状況が続くものと思われます。
このような経営環境のもと、当社グループは、飼料製造段階から、飼育、鶏肉生産・加工までの全てをグループ内で行っていくことにより、様々なお客さまのニーズに応えることを目指しております。
食品事業では、将来の生産能力増強及び効率化・省力化を企図した孵卵施設の新設や鶏肉加工工場群の改修投資を実施し、増産体制構築のための設備投資を順次進めております。
このような状況下、安定した鶏肉相場を背景に売上高は前年同四半期比4.5%の増収となったものの、飼料原料価格の大幅な高騰を受けて利益面は前年同四半期比59.7%の減益となりました。
外食事業におきましては、本事業年度中に複数の新設店舗を出店した結果、売上高は前年同四半期比6.8%の増収となったものの、利益面では新設店舗が費用先行したことに加え、人件費等の増加を受けて前年同四半期比3.4%の減益となりました。
以上の結果、当社グループの業績は、売上高116億81百万円(前年同四半期比4.8%増)となりました。利益面につきましては、営業利益8億91百万円(同44.9%減)、経常利益8億62百万円(同51.0%減)となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は6億28百万円(同48.6%減)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
①食品
売上高は95億61百万円(前年同四半期比4.5%増)、セグメント利益は、4億85百万円(同59.7%減)となりました。
②外食
売上高は18億62百万円(前年同四半期比6.8%増)、セグメント利益は、2億32百万円(同3.4%減)となりました。
③エネルギー
売上高は2億58百万円(前年同四半期比0.5%減)、セグメント利益は、1億73百万円(同0.1%減)となりました。
(2)財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末における財政状態は、前連結会計年度末に比べ以下のとおりとなりました。
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末と比べ9億41百万円増加し、223億49百万円となりました。これは、主に現金及び預金が13億43百万円減少したものの、有形固定資産が10億8百万円、受取手形、売掛金及び契約資産が5億80百万円それぞれ増加したことによるものであります。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末と比べ8億36百万円増加し、34億71百万円となりました。これは、主に未払金が4億31百万円、買掛金が2億29百万円それぞれ増加したことによるものであります。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末と比べ1億5百万円増加し、188億77百万円となりました。これは、利益剰余金が94百万円増加したことによるものであります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、営業活動により資金が6億16百万円増加したものの、投資活動及び財務活動により資金がそれぞれ14億7百万円及び5億52百万円減少した結果、前連結会計年度末に比べ13億43百万円(21.4%)減少し、当第2四半期連結会計期間末には49億26百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動による資金収支は、6億16百万円の資金増加(前年同四半期は13億48百万円の資金増加)となりました。これは主に、資金の増加要因として税金等調整前四半期純利益8億62百万円があり、減少要因として売上債権の増加額5億80百万円があったことによります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動による資金収支は、14億7百万円の資金減少(前年同四半期は8億95百万円の資金減少)となりました。これは主に、資金の減少要因として有形固定資産の取得による支出13億81百万円があったことによります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動による資金収支は、5億52百万円の資金減少(前年同四半期は5億12百万円の資金減少)となりました。これは主に、資金の減少要因として配当金の支払額5億33百万円があったことによります。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費の金額は、66百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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