【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用関連会社)が判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の新たな変異株による感染再拡大、世界的な半導体等の部品不足、地政学的リスクの高まりや原材料価格の高騰等、先行きは依然として不透明感の強い状況が続いております。
当社グループが属するIT業界は、政府によるデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進や新型コロナウイルス感染症の世界的な広がりを背景として、ECサイト構築及びECクラウドサービスへの投資需要が拡大しております。また、テレワークや在宅勤務等の飛躍的な拡大により、従来のセキュリティ対策も「社内」「社外」という境界を設けた対策が困難となり、新たにゼロトラストネットワークへの実現に向けたセキュリティ構築需要が拡大する等、企業のIT投資は順調に推移いたしました。
このような状況の中で、当社グループはリアル店舗を展開している企業等のECサイト構築及びクラウドサービスへの投資需要の拡大により、ECサイト構築パッケージ「ecbeing」及びECクラウドサービス「メルカート」の売上拡大や、ECサイトの売上拡大の施策となるビジュアルマーケティング「visumo」、レビュー最適化ツール「ReviCo」、オムニチャネル分析ツール「Sechstant」等のクラウドサービス(SaaS型)の売上拡大を推進し、ECソリューション事業の拡大に注力いたしました。そのほか、テレワーク及び在宅勤務等への働き方の変化により、インターネット上で稟議書等を電子化するためのワークフローサービス「X-pointクラウド」、「AgileWorks」の売上拡大や、インフラ及びセキュリティ構築の売上拡大を推進し、ITソリューション事業の拡大に注力してまいりました。
これらの結果、売上高は115億54百万円(前年同期比12.4%増)と伸長したものの、今後の成長に向けた人材投資及び広告宣伝に積極的な投資を実施したことにより営業利益は20億21百万円(同3.2%減)となり、経常利益は21億38百万円(同0.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は12億60百万円(同0.1%増)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
① ECソリューション事業
ECソリューション事業は、ECサイト構築パッケージ「ecbeing」及びECクラウドサービス「メルカート」やECサイトの売上拡大の施策となるビジュアルマーケティング「visumo」、レビュー最適化ツール「ReviCo」、オムニチャネル分析ツール「Sechstant」等のクラウドサービス(SaaS型)の販売、保守及びホスティング売上高が伸長したことにより、売上高は64億49百万円(前年同期比14.5%増)、セグメント利益は17億13百万円(同6.2%増)となりました。
② ITソリューション事業
ITソリューション事業は、ワークフローサービス「X-pointクラウド」、「AgileWorks」、不正アクセス端末検知・遮断システム「L2Blocker」のプロダクト売上高が伸長しました。また、ネットワーク構築売上高及び当社独自のサービスである「SCクラウド」のクラウドサービス売上高の伸長により、売上高は51億4百万円(前年同期比9.9%増)、セグメント利益は12億72百万円(同4.5%増)となりました。
(2)財政状態の状況
① 資産の変動について
当第2四半期連結会計期間末の資産合計は229億65百万円となり、前連結会計年度末に比べ1億71百万円の増加となりました。これは、主に現金及び預金が5億75百万円減少したものの、受取手形、売掛金及び契約資産が3億18百万円、無形固定資産が3億17百万円増加したこと等によるものであります。
② 負債の変動について
当第2四半期連結会計期間末の負債合計は70億69百万円となり、前連結会計年度末に比べ5億30百万円の減少となりました。これは、主に買掛金が3億41百万円、未払法人税等が3億29百万円減少したこと等によるものであります。
③ 純資産の変動について
当第2四半期連結会計期間末の純資産合計は158億96百万円となり、前連結会計年度末に比べ7億1百万円の増加となりました。これは、主に自己株式が4億42百万円増加したものの、利益剰余金が10億6百万円、非支配株主持分が1億15百万円増加したこと等によるものであります。
(3)キャッシュ・フローの状況
① 営業活動によるキャッシュ・フロー
当第2四半期連結累計期間における営業活動の結果得られた資金は、9億52百万円(前年同期は15億29百万円の獲得)となりました。これは、主に法人税等の支払が9億98百万円あったものの、税金等調整前四半期純利益が21億34百万円あったこと等によるものであります。
② 投資活動によるキャッシュ・フロー
当第2四半期連結累計期間における投資活動の結果使用した資金は、7億70百万円(前年同期は5億44百万円の使用)となりました。これは、主に、有形固定資産の取得による支出1億13百万円、無形固定資産の取得による支出6億28百万円あったこと等によるものであります。
③ 財務活動によるキャッシュ・フロー
当第2四半期連結累計期間における財務活動の結果使用した資金は、7億57百万円(前年同期は12億9百万円の使用)となりました。これは、主に自己株式の取得による支出4億44百万円、配当金の支払が2億52百万円あったこと等によるものであります。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、9,976千円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変化はありません。
(6)経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し
当第2四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通しについての重要な変更はありません。
(7)経営者の問題認識と今後の方針について
当第2四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した経営者の問題認識と今後の方針についての重要な変更はありません。
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