【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、雇用・所得環境が改善する下で緩やかな回復が続くことが期待される一方で、世界的な金融引締めに伴う影響や中国経済の先行き懸念等の海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクや、物価上昇、金融資本市場の変動等、先行き不透明な状況で推移いたしました。
このような事業環境下におきまして、当社グループは全社を挙げて各事業の特性及び付加価値性を活かした事業活動を推進いたしました。
不動産利用事業におきましては、埼玉県本庄市の既存物件の再開発を継続するとともに、新規の投資案件につきまして継続して積極的に検討を行ってまいりました。現時点で物件取得の判断には至っておりませんが、引き続き不動産市況や金利動向を考え合わせ、地域に根ざした成長性や資産性の見込める優良物件の取得に向けて、積極的に取り組んでまいります。
自動車販売事業におきましては、新型コロナウイルス感染症の扱いが5類へ移行したことに伴い来店客数は回復し始めているものの、原材料価格や運送費などの高騰に伴い、7月下旬より「N-WGN」、「N-ONE」、「N-VAN」、「FIT」、「VEZEL」、「CIVIC」の希望小売価格が値上げとなったことにより販売への影響も見受けられます。この様な環境の中、SMS配信等を活用した集客活動やインターネットでの点検予約システム等のツールの導入等により売上の増加を図るとともに、新人サービススタッフの資格取得をはじめとしたスキルアップに向けた活動にも取り組んでまいりました。
楽器販売事業におきましては、世界的な物価上昇や円安の影響による販売商品の値上げ実施に対して来店客数が落ち込むこともなく、また演奏会やコンクール及び学校の部活動や市民団体の活動等も活発に行われ、楽器本体や消耗材であるリード及びリード製作関連商品の需要の増加傾向がみられました。更なる売上増加を図るため、万全なウイルス感染対策を継続するとともに独自イベントの開催やキャンペーンを実施し、インターネットやSNSを活用した宣伝活動の頻度向上にも努めました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
a.財政状態
当第2四半期連結会計期間末の資産は、前連結会計年度末比4百万円減の9,038百万円となりました。
当第2四半期連結会計期間末の負債は、前連結会計年度末比73百万円増の6,668百万円となりました。
当第2四半期連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末比78百万円減の2,370百万円となりました。
b.経営成績
当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高2,037百万円(前年同四半期比100.4%)、営業利益100百万円(同130.5%)、経常利益88百万円(同127.5%)、親会社株主に帰属する四半期純利益66百万円(同119.1%)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
①不動産利用
売上高は202百万円(前年同四半期比101.4%)、セグメント利益は143百万円(同117.3%)となりました。
②自動車販売
売上高は1,569百万円(前年同四半期比100.0%)、セグメント損失は1百万円(前年同四半期はセグメント損失8百万円)となりました。
③楽器販売
売上高は264百万円(前年同四半期比102.5%)、セグメント利益は18百万円(同81.0%)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ196百万円減少し1,097百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
①営業活動によるキャッシュ・フロー
当第2四半期連結累計期間における営業活動によって使用した資金は、135百万円(前年同四半期は150百万円の獲得)となりました。これは主に減価償却費88百万円の計上や仕入債務の増加額98百万円があった一方で、棚卸資産の増加額307百万円があったためであります。
②投資活動によるキャッシュ・フロー
当第2四半期連結累計期間における投資活動によって獲得した資金は、104百万円(前年同四半期は136百万円の使用)となりました。これは主に貸付金の回収による収入80百万円があったためであります。
③財務活動によるキャッシュ・フロー
当第2四半期連結累計期間における財務活動によって使用した資金は、165百万円(前年同四半期は135百万円の使用)となりました。これは主に短期借入金の増加額100百万円があった一方で、長期借入金の返済による支出119百万円と自己株式の取得による支出81百万円があったためであります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
該当事項はありません。
(7)主要な設備
該当事項はありません。