【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 業績の状況当第2四半期連結累計期間(2022年4月1日~9月30日)における世界経済は、ウクライナ情勢に伴う資源価格の高止まり、中国のゼロ・コロナ政策によるロックダウン、欧米諸国のインフレ抑制を目的とした金融引き締め及び急激な米ドル高等により成長が鈍化する中、景気後退のリスクが懸念されております。自動車業界においては、半導体や各種部材の需給逼迫、原材料価格や輸送費の上昇等、依然として厳しい経営環境が続いております。こうした事業環境下、当社グループは、2020年4月より第14次中期計画をスタートさせました。「限界突破!世界中のお客様にこだわりのBest Oneを」との全社グローバル方針のもと、「Back to Basics」「Challenge for New」を基礎として、お客様に対して新たな価値を提供すべく活動しております。その結果、北米において新規受注案件の獲得に繋げるとともに、将来性豊かなインド市場において新たに子会社を取得し、今後の成長に向けた土台作りを進めています。これらの結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高は121,260百万円(前年同期比36.2%増)、営業損失は1,085百万円(前年同期は営業損失1,424百万円)、経常利益は229百万円(前年同期は経常損失1,627百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は661百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失2,340百万円)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
(日本)主要得意先の生産台数は半導体不足等により減少しましたが、商品の売上増加や新規得意先の量産が本格化したことにより、売上高は10,117百万円(前年同期比14.9%増)となりました。損益面では、原材料等の価格高騰等の影響は受けましたが、商品の売上増加や円安による為替換算の影響により、営業利益は182百万円(前年同期は営業損失152百万円)となりました。(北米)主要得意先の生産台数減少はあったものの、新規受注製品の量産開始や円安による影響等により、売上高は78,468百万円(前年同期比50.6%増)となりました。一方、損益面では、コロナ関連の政府助成金が剥落したことや円安による為替換算の影響により、営業損失は2,205百万円(前年同期は営業損失2,148百万円)となりました。(アジア)主要得意先の生産台数は上海ロックダウンや半導体不足等の影響により減少しましたが、India Steel Summit Private Limitedの子会社化や円安による為替換算の影響により、売上高は32,674百万円(前年同期比16.1%増)となりました。損益面では、生産台数の減少や輸送費上昇等の影響により、営業利益は710百万円(前年同期比30.4%減)となりました。
(2) 財政状態の分析当第2四半期連結会計期間末における総資産は、現金及び預金並びに、機械装置及び運搬具、建設仮勘定といった有形固定資産の増加により、前連結会計年度末に比べ27,463百万円増加し、188,395百万円となりました。負債は、長期借入金の増加により、前連結会計年度末に比べ20,737百万円増加し、121,090百万円となりました。純資産は、為替換算調整勘定の増加により、前連結会計年度末に比べ6,726百万円増加し、67,304百万円となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物は、6,537百万円(前連結会計年度末比230.0%増)となり、前連結会計年度末に比べ4,556百万円増加しました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの前年同期に対する増減要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動によるキャッシュ・フローは、8,434百万円の収入となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益998百万円、減価償却費5,979百万円、為替差益1,182百万円、売上債権の減少2,599百万円、棚卸資産の減少1,285百万円、仕入債務の減少1,066百万円、法人税等の支払額1,368百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動によるキャッシュ・フローは、10,061百万円の支出となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出9,476百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動によるキャッシュ・フローは、5,485百万円の収入となりました。これは主に、短期借入金の純減額8,613百万円、長期借入れによる収入20,734百万円、長期借入金の返済による支出5,711百万円によるものであります。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間における研究開発費は一般管理費に計上した1,151百万円であり、セグメントでは日本371百万円、北米693百万円、アジア86百万円となります。なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6) 従業員数第1四半期連結会計期間において、India Steel Summit Private Limitedの子会社化等の要因により、567名増加しております。
(7) 生産、受注及び販売の実績当第2四半期連結累計期間において主要得意先の生産台数は、世界的な半導体不足や上海ロックダウン等により減少しましたが、為替の円安による影響等により、生産高が126,136百万円(前年同期比27.4%増)、受注高が135,309百万円(前年同期比35.3%増)、販売高が121,260百万円(前年同期比36.2%増)となっております。
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