【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 業績の状況
当第3四半期連結累計期間の当社グループの売上高は854億78百万円(前年同四半期比3.1%増)、営業利益は68億53百万円(同24.5%減)、経常利益は67億83百万円(同28.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は46億66百万円(同16.9%減)となりました。
また、1株当たり四半期純利益は125.92円となりました。
事業分野別には、次のとおりであります。
(事業分野別の売上高の概況)
区分
前年同四半期
当第3四半期
連結累計期間
増減
金額
構成比
金額
構成比
金額
増減率
(百万円)
(%)
(百万円)
(%)
(百万円)
(%)
機能性材料
32,542
39.3
37,542
43.9
4,999
15.4
電子材料
10,323
12.5
8,819
10.3
△1,504
△14.6
基礎化学品
39,424
47.6
38,468
45.0
△955
△2.4
その他
588
0.7
647
0.8
59
10.1
合計
82,878
100.0
85,478
100.0
2,599
3.1
(事業分野別の営業利益の概況)
区分
前年同四半期
当第3四半期
連結累計期間
増減
金額
構成比
金額
構成比
金額
増減率
(百万円)
(%)
(百万円)
(%)
(百万円)
(%)
機能性材料
5,395
46.7
6,045
65.5
649
12.0
電子材料
2,528
21.9
1,414
15.3
△1,114
△44.1
基礎化学品
3,556
30.8
1,607
17.4
△1,949
△54.8
その他
64
0.6
162
1.8
97
150.9
本社費
△2,466
–
△2,376
–
89
△3.6
合計
9,080
100.0
6,853
100.0
△2,226
△24.5
機能性材料は、冷凍機油原料については、海外の主要エアコン市場において住宅・建設市場が低迷する中、一部地域では猛暑によるエアコン販売増等の動きもみられました。そうした中、生産トラブルのあった前年から販売数量は増加し前年同四半期に比べ増収増益となりました。化粧品原料については、上期までは需要の戻りや海外向け拡販により販売数量は前年同期比で増加しましたが、下期に入り海外での需要が想定以上に弱含み、前年同四半期比で販売数量減となりました。その結果、売上高375億42百万円(前年同四半期比15.4%増)、営業利益60億45百万円(同12.0%増)となりました。
電子材料は、半導体・ディスプレイ関連向けともに総じて最終製品の需要低迷により販売数量が減少しました。その結果、売上高88億19百万円(前年同四半期比14.6%減)、営業利益14億14百万円(同44.1%減)となりました。
基礎化学品は、国内自動車生産は回復基調となりましたが、国際市況の低迷を背景に安価な輸入品の国内流入が続き、生産トラブルのあった前年同四半期比で販売数量は微増にとどまりました。
その結果、売上高384億68百万円(前年同四半期比2.4%減)、営業利益16億7百万円(同54.8%減)となりました。
その他の分野の売上高は6億47百万円(前年同四半期比10.1%増)、営業利益は1億62百万円(同150.9%増)となりました。
(注)上記の事業分野別の「営業利益」には、全社に共通する管理費用等を配分しておりません。
(2) 財政状態の分析
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における流動資産は622億18百万円となり、前連結会計年度末に比べ120億20百万円減少いたしました。これは主に、現金及び預金が15億98百万円、受取手形、売掛金及び契約資産が69億19百万円、棚卸資産が32億50百万円それぞれ減少したことによるものであります。
固定資産は579億74百万円となり、前連結会計年度末に比べ9億66百万円増加いたしました。これは主に、投資その他の資産が2億91百万円減少しましたが、有形固定資産が13億23百万円増加したことによるものであります。
この結果、資産合計は1,201億92百万円となり、前連結会計年度末に比べ110億54百万円減少いたしました。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における流動負債は443億68百万円となり、前連結会計年度末に比べ123億89百万円減少いたしました。これは主に、修繕引当金が12億55百万円増加しましたが、支払手形及び買掛金が119億47百万円、未払金が17億41百万円それぞれ減少したことによるものであります。
固定負債は119億11百万円となり、前連結会計年度末に比べ5億10百万円減少いたしました。これは主に、修繕引当金が6億60百万円減少したことによるものであります。
この結果、負債合計は562億80百万円となり、前連結会計年度末に比べ129億円減少いたしました。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は639億12百万円となり、前連結会計年度末に比べ18億46百万円増加いたしました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益46億66百万円、その他有価証券評価差額金の増加4億14百万円及び剰余金の配当32億50百万円によるものであります。
(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4) 経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における研究開発費の総額は7億3百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。