【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
なお、第1四半期連結会計期間より、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を適用しております。
そのため、当第3四半期連結累計期間における経営成績に関する説明は、売上高については前第3四半期連結累
計期間と比較しての増減額及び前年同期比(%)を記載せずに説明しております。営業利益以下の利益について
は、当該会計基準等を適用したことによる数値の影響がありませんので、増減額及び前年同期比(%)を記載して
おります。
詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(会計方針の変更)」に記載のとおりでありま
す。
(1) 業績の状況
当第3四半期連結累計期間の当社グループの売上高は828億78百万円(前年同四半期は837億78百万円)、営業利益は90億80百万円(前年同四半期比35.1%減)、経常利益は94億38百万円(同34.2%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は56億11百万円(同44.3%減)となりました。
また、1株当たり四半期純利益は151.33円となりました。
事業分野別には、次のとおりであります。
(事業分野別の売上高の概況)
区分
前年同四半期
当第3四半期
連結累計期間
増減
金額
構成比
金額
構成比
金額
増減率
(百万円)
(%)
(百万円)
(%)
(百万円)
(%)
機能性材料
31,085
37.1
32,542
39.3
1,457
–
電子材料
10,276
12.3
10,323
12.5
47
–
基礎化学品
41,928
50.0
39,424
47.6
△2,504
–
その他
488
0.6
588
0.7
99
–
合計
83,778
100.0
82,878
100.0
△899
–
機能性材料は、冷凍機油原料については、中国不動産市場低迷の影響を受けつつも世界的な猛暑によりエアコン販売が底堅く推移したことを受け、需要は総じて堅調でした。しかしながら、当社生産設備の不具合等による冷凍機油原料の販売数量減少や原燃料価格の高騰等が収益圧迫要因となりました。化粧品原料については、国内ではコロナウイルス感染状況の落ち着きから店頭販売での化粧品需要が徐々に回復しましたが、中国では各地でのロックダウンの影響で需要回復に足踏みがみられました。その結果、売上高325億42百万円(前年同四半期は310億85百万円)、営業利益53億95百万円(前年同四半期比24.0%減)となりました。
電子材料は、コロナ禍特需剥落に伴うディスプレイ向け需要低迷に加え、半導体向け需要も短期的に弱含む中、適正価格維持に努めました。その結果、売上高103億23百万円(前年同四半期は102億76百万円)、営業利益25億28百万円(前年同四半期比7.0%増)となりました。
基礎化学品は、国内自動車生産において挽回生産に遅れが見られたことおよび当社生産設備不具合等により販売数量が減少しました。また、エネルギー価格等の高騰により、採算性が低下しました。その結果、売上高394億24百万円(前年同四半期は419億28百万円)、営業利益35億56百万円(前年同四半期比47.9%減)となりました。
その他は、売上高5億88百万円(前年同四半期は4億88百万円)、営業利益64百万円(前年同四半期比15.1%減)となりました。
(注)上記の事業分野別の「営業利益」には、全社に共通する管理費用等を配分しておりません。
(2) 財政状態の分析
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における流動資産は583億99百万円となり、前連結会計年度末に比べ118億91百万円減少いたしました。これは主に、棚卸資産が13億28百万円増加しましたが、現金及び預金が119億24百万円、受取手形、売掛金及び契約資産が19億95百万円それぞれ減少したことによるものであります。
固定資産は572億44百万円となり、前連結会計年度末に比べ54億65百万円増加いたしました。これは主に、投資有価証券が18億56百万円減少しましたが、有形固定資産が68億32百万円増加したことによるものであります。
この結果、資産合計は1,156億43百万円となり、前連結会計年度末に比べ64億26百万円減少いたしました。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における流動負債は444億24百万円となり、前連結会計年度末に比べ88億51百万円減少いたしました。これは主に、未払金が49億85百万円増加しましたが、支払手形及び買掛金が45億88百万円、1年内返済予定の長期借入金が32億50百万円、未払法人税等が49億75百万円、修繕引当金が16億11百万円それぞれ減少したことによるものであります。
固定負債は116億41百万円となり、前連結会計年度末に比べ3億53百万円増加いたしました。これは主に、修繕引当金が4億40百万円増加したことによるものであります。
この結果、負債合計は560億66百万円となり、前連結会計年度末に比べ84億98百万円減少いたしました。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は595億76百万円となり、前連結会計年度末に比べ20億71百万円増加いたしました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益56億11百万円及び剰余金の配当32億50百万円によるものであります。
(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4) 経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における研究開発費の総額は6億33百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。