【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績の状況当第2四半期連結累計期間における日本、海外を合わせた自動車の連結販売台数は、415万9千台と、前年同四半期連結累計期間に比べて6万6千台(1.6%)の増加となりました。日本での販売台数については、86万9千台と、前年同四半期連結累計期間に比べて7万6千台(8.0%)の減少となりました。海外においては、329万台と、前年同四半期連結累計期間に比べて14万2千台(4.5%)の増加となりました。当第2四半期連結累計期間の業績については、次のとおりです。
営業収益
17兆7,093億円
(
前年同期比増減
2兆2,280億円
(14.4%)
)
営業利益
1兆1,414億円
(
前年同期比増減
△6,060億円
(△34.7%)
)
税引前四半期利益
1兆8,342億円
(
前年同期比増減
△3,097億円
(△14.4%)
)
親会社の所有者に帰属する四半期利益
1兆1,710億円
(
前年同期比増減
△3,534億円
(△23.2%)
)
なお、営業利益の主な増減要因は、次のとおりです。
営業面の努力
1,300億円
為替変動の影響
5,650億円
原価改善の努力
△6,500億円
諸経費の増減・低減努力
△3,100億円
その他
△3,410億円
事業別セグメントの業績は、次のとおりです。
a.自動車事業営業収益は16兆1,290億円と、前年同四半期連結累計期間に比べて2兆39億円(14.2%)の増収となりましたが、営業利益は9,029億円と、前年同四半期連結累計期間に比べて4,547億円(33.5%)の減益となりました。営業利益の減益は、資材高騰の影響などによるものです。
b.金融事業営業収益は1兆3,563億円と、前年同四半期連結累計期間に比べて2,099億円(18.3%)の増収となりましたが、営業利益は1,989億円と、前年同四半期連結累計期間に比べて1,655億円(45.4%)の減益となりました。営業利益の減益は、米国の販売金融子会社において、金利スワップ取引などの時価評価による評価損が計上されたことなどによるものです。
c.その他の事業営業収益は5,334億円と、前年同四半期連結累計期間に比べて378億円(7.6%)の増収となり、営業利益は386億円と、前年同四半期連結累計期間に比べて172億円(80.3%)の増益となりました。
所在地別の業績は、次のとおりです。
a.日本営業収益は8兆1,899億円と、前年同四半期連結累計期間に比べて3,977億円(5.1%)の増収となり、営業利益は8,579億円と、前年同四半期連結累計期間に比べて488億円(6.0%)の増益となりました。営業利益の増益は、為替変動の影響などによるものです。
b.北米営業収益は6兆8,735億円と、前年同四半期連結累計期間に比べて1兆1,939億円(21.0%)の増収となりましたが、営業利益は前年同四半期連結累計期間に比べて4,943億円減少し、710億円の損失となりました。営業利益の減少は、資材高騰の影響および米国の販売金融子会社において、金利スワップ取引などの時価評価による評価損が計上されたことなどによるものです。
c.欧州営業収益は1兆9,123億円と、前年同四半期連結累計期間に比べて251億円(1.3%)の増収となりましたが、営業利益は前年同四半期連結累計期間に比べて997億円減少し、459億円の損失となりました。営業利益の減少は、ロシアでの生産事業終了による損失計上の影響969億円などによるものです。
d.アジア営業収益は3兆9,490億円と、前年同四半期連結累計期間に比べて1兆56億円(34.2%)の増収となり、営業利益は3,916億円と、前年同四半期連結累計期間に比べて672億円(20.7%)の増益となりました。営業利益の増益は、生産および販売台数の増加ならびに為替変動の影響などによるものです。
e.その他の地域(中南米、オセアニア、アフリカ、中近東)営業収益は1兆7,363億円と、前年同四半期連結累計期間に比べて3,437億円(24.7%)の増収となりましたが、営業利益は1,099億円と、前年同四半期連結累計期間に比べて382億円(25.8%)の減益となりました。営業利益の減益は、資材高騰の影響などによるものです。
②財政状態の状況当第2四半期連結会計期間末における財政状態については、次のとおりです。総資産は74兆4,840億円と、前連結会計年度末に比べて6兆7,952億円(10.0%)の増加となりました。負債は45兆5,236億円と、前連結会計年度末に比べて4兆9,897億円(12.3%)の増加となりました。資本は28兆9,603億円と、前連結会計年度末に比べて1兆8,055億円(6.6%)の増加となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は6兆9,801億円と、前連結会計年度末に比べて8,665億円(14.2%)の増加となりました。当第2四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況と、前年同四半期連結累計期間に対するキャッシュ・フローの増減は、次のとおりです。
営業活動によるキャッシュ・フロー当第2四半期連結累計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは、1兆6,587億円の資金の増加となり、前年同四半期連結累計期間が1兆8,727億円の増加であったことに比べて、2,139億円の減少となりました。
投資活動によるキャッシュ・フロー当第2四半期連結累計期間の投資活動によるキャッシュ・フローは、7,824億円の資金の減少となり、前年同四半期連結累計期間が2,162億円の減少であったことに比べて、5,662億円の減少となりました。 財務活動によるキャッシュ・フロー当第2四半期連結累計期間の財務活動によるキャッシュ・フローは、4,004億円の資金の減少となり、前年同四半期連結累計期間が1兆8,194億円の減少であったことに比べて、1兆4,190億円の減少幅の縮小となりました。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第2四半期連結累計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について、重要な変更および新たに生じた課題はありません。
(4)研究開発活動当第2四半期連結累計期間における当社および連結子会社の研究開発支出は6,207億円です。また、要約四半期連結損益計算書に計上している研究開発費は6,199億円です。
#C7203JP #トヨタ自動車 #輸送用機器セクター