【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期累計期間におけるわが国経済は、内需及びインバウンド需要のゆるやかな回復等、社会経済活動の正常化への動きが見られました。一方では、国際情勢不安、円安の進行、物価高の上昇などが続いており、景気の先行きは不透明な状況が続いております。
当社の属する情報サービス産業では、インボイス制度の開始の影響をうけ業務のデジタル化が大きく進み、DXやクラウドサービスの利活用、課題解決に貢献するサービスの提供に依然として期待が寄せられています。
このような状況の中、当社は「顧客第一主義」を念頭に置き、「業務にイノベーションを お客様に感動を」をミッションとして掲げ、広く顧客及びパートナー企業に、今まで以上に利便性や信頼性を備え、高い満足をいただけるクラウドシステムや業務サービスの企画・開発、サポート&サービスを提供することに努め、企業のDX化を後押しする活動を行ってまいりました。
営業活動においては、経理・総務人事業務のDX(デジタルトランスフォーメーション)を「実際に見て・触って・体験」できる「奉行クラウド体験フェア2023」を継続して開催し、間近に迫ったインボイス制度や、電子帳簿保存法に対応した業務をじっくり体験しご理解いただける場をご提供いたしました。
また、2023年9月には、新規創業のスタートアップ企業、ベンチャー企業、IPO準備企業の成長に貢献することを目的とした『OBCスタートアップ支援プロジェクト』を発足いたしました。
このような活動の結果、当第2四半期累計期間における経営成績は次のとおりとなりました。
売上高は194億88百万円(前年同四半期比20.1%増)、営業利益は81億62百万円(同20.3%増)、経常利益は88億52百万円(同18.8%増)、四半期純利益61億3百万円(同18.6%増)となりました。
売上高が同20.1%、営業利益が同20.3%、経常利益が同18.8%、四半期純利益が同18.6%それぞれ増加した主な要因は、クラウドソリューションへの移行施策として奉行クラウド体験フェア等に取り組んできた結果、及び「インボイス制度」「改正電子帳簿保存法」等の制度改正の特需によるものであります。
当第2四半期会計期間末における財政状態は次のとおりです。
(資産)
当第2四半期会計期間末における流動資産は1,525億89百万円となり、前事業年度末に比べ48億76百万円増加いたしました。これは主に現金及び預金が70億12百万円増加し、売掛金が23億50百万円減少したことによるものであります。固定資産は329億27百万円となり、前事業年度末に比べ13億24百万円増加いたしました。これは主にソフトウェアが5億68百万円、投資有価証券が9億5百万円それぞれ増加したことによるものであります。
この結果、総資産は1,855億16百万円となり、前事業年度末に比べ62億1百万円増加いたしました。
(負債)
当第2四半期会計期間末における流動負債は347億41百万円となり、前事業年度末に比べ15億14百万円増加いたしました。これは前受収益が5億46百万円、未払法人税等が4億1百万円、未払消費税等が1億92百万円それぞれ増加したことによるものであります。固定負債は68億74百万円となり、前事業年度末に比べ5億75百万円増加いたしました。これは主に繰延税金負債が4億円、退職給付引当金が1億75百万円それぞれ増加したことによるものであります。
この結果、負債合計は416億16百万円となり、前事業年度末に比べ20億90百万円増加いたしました。
(純資産)
当第2四半期会計期間末における純資産合計は1,439億円となり、前事業年度末に比べ41億11百万円増加いたしました。これは主に、利益剰余金が34億72百万円、その他有価証券評価差額金が6億28百万円それぞれ増加したこと等によるものであります。
この結果、自己資本比率は77.6%(前事業年度末は78.0%)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、1,414億56百万円となり、前事業年度末と比較して70億12百万円の増加となりました。
当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、104億9百万円(前年同期は71億22百万円の収入)となりました。主なプラス要因は、税引前四半期純利益88億39百万円、売上債権の減少額21億3百万円等であり、主なマイナス要因は、法人税等の支払額22億18百万円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、7億65百万円(前年同期は1億54百万円の支出)となりました。主な要因は、無形固定資産の取得による支出7億55百万円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、26億31百万円(前年同期は26億30百万円の支出)となりました。要因は、配当金の支払額26億30百万円等によるものであります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期累計期間における研究開発活動の金額は、17億50百万円であります。
なお、当第2四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し
当第2四半期会計期間の末日において、経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通しについては、重要な変更はありません。
(7)資本の財源及び資金の流動性についての分析
資本の財源及び資金の流動性については、第2(事業の状況)2(経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析)(2)キャッシュ・フローの状況をご参照ください。
(8)経営者の問題認識と今後の方針について
当第2四半期会計期間の末日において、経営者の問題認識と今後の方針についての重要な変更はありません。
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