【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、行動制限の緩和によりアフターコロナを見据えた経済活動の回復へ期待する向きがありつつも、新型コロナウイルス感染症の第8波や世界的な原材料や物価の高騰、円安の影響等、先行き見通しは依然として不透明な状況が続いております。
当社の属する情報サービス産業においては、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)やクラウドサービス利活用に対する注目度は依然として高く、これらに貢献するサービス提供に強い期待が寄せられております。
このような状況の中、当社は「顧客第一主義」を念頭に置き、「業務にイノベーションを お客様に感動を」をミッションとして掲げ、広く顧客及びパートナー企業に、今まで以上に利便性や信頼性を備え、高い満足をいただけるクラウドシステムや業務サービスの企画・開発、サポート&サービスを提供することに努め、企業のDX化を後押しする活動を行ってまいりました。
営業活動においては、新型コロナウイルス感染拡大防止のための政府・各地方自治体の方針に従い、テレワークやリモート会議を活用するとともに、行動制限の緩和に合わせて対面でお客様、パートナー様にお会いする機会を増やし、コミュニケーションをより強化した営業活動を行ってまいりました。
また、2022年11月には、あらゆるサービス・データとつながり、業務の生産性向上と経営力強化を実現する中堅・成長企業のための即戦力型SaaS ERP『奉行V ERPクラウド』を発売しました。
このような活動の結果、当第3四半期累計期間における経営成績は次のとおりとなりました。
売上高は246億84百万円(前年同四半期比3.0%減)、営業利益は102億58百万円(同11.3%減)、経常利益は110億93百万円(同8.1%減)、四半期純利益は75億71百万円(同8.3%減)となりました。
売上高が同3.0%、営業利益が同11.3%、経常利益が同8.1%、四半期純利益が同8.3%それぞれ減少した主な要因は、前年同四半期は奉行8シリーズのサポート終了に伴いオンプレミスの売上が好調であったことの反動を受けたものであります。
当第3四半期会計期間末における財政状態は次のとおりです。
(資産)
当第3四半期会計期間末における流動資産は1,389億12百万円となり、前事業年度末に比べ25億13百万円増加いたしました。これは主に現金及び預金が34億13百万円増加し、売掛金が8億50百万円減少したことによるものであります。固定資産は323億49百万円となり、前事業年度末に比べ31億58百万円減少いたしました。これは主に投資有価証券が29億35百万円減少したことによるものであります。
この結果、総資産は1,712億62百万円となり、前事業年度末に比べ6億44百万円減少いたしました。
(負債)
当第3四半期会計期間末における流動負債は271億4百万円となり、前事業年度末に比べ8億28百万円減少いたしました。これは主に前受収益23億28百万円増加し、未払法人税等が25億41百万円、未払消費税等が4億75百万円それぞれ減少したことによるものであります。固定負債は71億68百万円となり、前事業年度末に比べ1億65百万円減少いたしました。これは主に繰延税金負債が4億43百万円減少し、退職給付引当金が2億77百万円増加したことによるものであります。
この結果、負債合計は342億73百万円となり、前事業年度末に比べ9億94百万円減少いたしました。
(純資産)
当第3四半期会計期間末における純資産合計は1,369億89百万円となり、前事業年度末に比べ3億50百万円増加いたしました。これは主に利益剰余金が23億9百万円増加し、その他有価証券評価差額金が19億77百万円減少したこと等によるものであります。
この結果、自己資本比率は80.0%(前事業年度末は79.5%)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第3四半期累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は1,278億73百万円となり、前事業年度末と比較して34億13百万円の増加となりました。
当第3四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、87億70百万円(前年同期は86億75百万円の収入)となりました。主なプラス要因は、税引前四半期純利益110億93百万円、前受収益の増加額23億28百万円等であり、主なマイナス要因は、法人税等の支払額55億12百万円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、94百万円(前年同期は5億43百万円の支出)となりました。主なプラス要因は、投資有価証券の売却による収入94百万円等であり、主なマイナス要因は、有形固定資産の取得による支出88百万円、無形固定資産の取得による支出1億24百万円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、52億62百万円(前年同期は48億85百万円の支出)となりました。要因は、配当金の支払額52億62百万円等によるものであります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期累計期間における研究開発活動の金額は、25億83百万円であります。
なお、当第3四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し
当第3四半期会計期間の末日において、経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通しについては、重要な変更はありません。
(7)資本の財源及び資金の流動性についての分析
資本の財源及び資金の流動性については、第2(事業の状況)2(経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析)(2)キャッシュ・フローの状況をご参照ください。
(8)経営者の問題認識と今後の方針について
当第3四半期会計期間の末日において、経営者の問題認識と今後の方針については、重要な変更はありません。
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