【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。(1) 経営成績の状況当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、急速な物価上昇が続きましたが、新型コロナウイルスの5類移行により社会活動の正常化が進み、企業収益や個人消費に持ち直しの動きが見られるなど、景気は緩やかに回復してまいりました。このような環境下、当社グループにおきましては、宿泊については国内観光需要の回復、入国制限の緩和や円安を背景とした旺盛なインバウンド需要に焦点を定め、需給に応じた価格政策を行ったほか、法人宴会についても新たな宴会運営方法の提案などを積極的に行い売上げの増進を図ってまいりました。また、レストランでは
『インペリアルバイキング サール』の開店65周年を機にリニューアルを行い、フランス料理に加え、日本料理や中国料理も新たにメニューに加え「好きなものを好きなだけ味わう」というコンセプトを一層進化させることで商品力を向上いたしました。また、経費面におきましては、引き続き生産性向上の推進や適正なコスト管理による経費削減に努めることで利益の最大化を図ってまいりました。これらの結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は前年同期比30.3%増の24,238百万円となりました。営業利益は767百万円、経常利益は951百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比581.1%増の927百万円となりました。加えて、「中長期経営計画2036」でも定量目標の一つにしておりますEBITDA(経常利益+支払利息+減価償却費)においても、前年同期比58.5%増の2,205百万円となりました。セグメントの業績におきましては、ホテル事業の売上高は前年同期比34.9%増の22,943百万円、営業利益は1,427百万円となり、不動産賃貸事業の売上高は前年同期比19.1%減の1,300百万円、営業利益は前年同期比38.5%減の402百万円となりました。
(2) 財政状態の状況当第2四半期連結会計期間末における総資産は、61,276百万円(前連結会計年度末61,743百万円)となり、466百万円減少いたしました。流動資産は、33,136百万円(同34,807百万円)と、1,671百万円減少いたしました。これは有価証券の減少などによるものであります。固定資産は、28,139百万円(同26,935百万円)と、1,204百万円増加いたしました。これは有形固定資産の増加などによるものであります。流動負債は、10,789百万円(同10,628百万円)と、160百万円増加いたしました。固定負債は、9,768百万円(同11,114百万円)と、1,345百万円減少いたしました。これらは建替関連損失引当金を流動負債に振替えたことなどによるものであります。純資産は、40,718百万円(同40,000百万円)と、718百万円増加いたしました。これは親会社株主に帰属する四半期純利益の計上などによるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は25,691百万円となり、前連結会計年度末より1,637百万円減少いたしました。(営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果、得られた資金は、前年同期と比べ2,151百万円増加し、912百万円となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益の計上などによるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果、使用した資金は、前年同期と比べ886百万円増加し、2,075百万円となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出などによるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果、使用した資金は、前年同期と比べ237百万円増加し、475百万円となりました。これは配当金の支払いなどによるものであります。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題該当事項はありません。
(5) 研究開発活動該当事項はありません。
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