【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況当第2四半期連結累計期間における世界経済は、長期化する欧米のインフレやロシアのウクライナ侵攻に加え、中国の景気減速の影響により、依然として先行き不透明な状況であります。一方、我が国の経済におきましては、新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴い、経済活動の正常化が進み回復基調となりました。また、当社グループの主要取引先であります自動車業界におきましては、部品供給不足の懸念も弱まり、生産の正常化が進んでおります。この様な環境の下、当第2四半期連結累計期間の売上高は169億90百万円(前年同期比5.5%増加)、営業利益は3億16百万円(前年同期は営業損失5億16百万円)、経常利益は6億60百万円(前年同期は経常損失1億14百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は5億70百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失2億23百万円)となりました。セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
①
可鍛事業当セグメントにおきましては、高騰するエネルギー費等の価格転嫁が進み、また、乗用車向け部品が堅調に推移したことにより、売上高は166億28百万円(前年同期比5.7%増加)、セグメント利益(営業利益)は9億66百万円(前年同期比982.8%増加)となりました。
②
金属家具事業当セグメントにおきましては、主力製品の落ち込みや資材高騰の影響があったものの、金属家具事業におきましても価格転嫁に取り組み、売上高は3億62百万円(前年同期比3.3%減少)、セグメント損失(営業損失)は22百万円(前年同期はセグメント損失(営業損失)56百万円)となりました。
当第2四半期連結会計期間の総資産は402億64百万円となり、前連結会計年度末に比べ11億63百万円増加いたしました。主な要因は、現金及び預金が増加したものの受取手形及び売掛金が減少したことなどにより流動資産が67百万円減少し、関係会社出資金及びその他(投資有価証券)が増加したことなどにより固定資産が12億30百万円増加したことによるものであります。負債の部は、前連結会計年度末に比べ5億92百万円減少し、140億9百万円となりました。主な要因は、支払手形及び買掛金やその他(設備関係未払金)が減少したことなどにより流動負債が4億24百万円減少し、その他(繰延税金負債)が増加したものの長期借入金が減少したことなどにより固定負債が1億68百万円減少したことによるものであります。純資産の部は、前連結会計年度末に比べ17億55百万円増加し、262億54百万円となりました。主な要因は、その他有価証券評価差額金及び為替換算調整勘定が増加したことなどによるものであります。
(2) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末より4億89百万円増加の36億62百万円(前期比15.4%増加)となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、減価償却費10億20百万円、売上債権の減少6億97百万円、仕入債務の減少2億90百万円などにより、18億80百万円の収入(前年同期は4億94百万円の収入)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出8億52百万円などにより、9億20百万円の支出(前年同期は9億64百万円の支出)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の返済による支出3億65百万円などにより、5億60百万円の支出(前年同期は5億68百万円の支出)となりました。
(3) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費の総額は39百万円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。