【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況当第2四半期連結累計期間における世界経済は、世界的なインフレ状況の中、長期化するロシア・ウクライナ情勢や中国の景気減速等により、引き続き予断が許せない状況であります。わが国の経済におきましても、新型コロナウイルス新規感染者数の減少から内需の持ち直しがみられ、景気の底堅さが示されているものの、原材料高・円安進行等のインフレにより、先行きは不透明な状況であります。また、当社グループの主要取引先であります自動車業界におきましては、世界的な半導体不足等の影響に伴う国内生産減少により、依然として厳しい状況であります。この様な環境の下、当第2四半期連結累計期間の売上高は160億98百万円(前年同期比1.4%減少)、営業損失は5億16百万円(前年同期は営業利益2億96百万円)、経常損失は1億14百万円(前年同期は経常利益8億16百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は2億23百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益5億74百万円)となりました。セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
①
可鍛事業当セグメントにおきましては、中国のロックダウン、国内自動車生産の減少や原材料及びエネルギー価格高騰により、売上高は157億23百万円(前年同期比1.2%減少)、セグメント利益(営業利益)は89百万円(前年同期比88.4%減少)となりました。
②
金属家具事業当セグメントにおきましては、新商品開発や新たな顧客獲得に向け積極的な営業活動を推進いたしましたが、円安による海外輸入部品の高騰により、売上高は3億74百万円(前年同期比8.8%減少)、セグメント損失(営業損失)は56百万円(前年同期はセグメント損失(営業損失)18百万円)となりました。
当第2四半期連結会計期間の総資産は391億57百万円となり、前連結会計年度末に比べ3億71百万円減少いたしました。主な要因は、現金及び預金が減少したことなどにより流動資産が10億35百万円減少し、投資有価証券が減少したものの、関係会社出資金が増加したことなどにより固定資産が6億64百万円増加したことによるものであります。負債の部は、前連結会計年度末に比べ13億26百万円減少し、144億80百万円となりました。主な要因は、支払手形及び買掛金やその他(設備関係未払金)が減少したことなどにより流動負債が8億77百万円減少し、長期借入金が減少したことなどにより固定負債が4億49百万円減少したことによるものであります。純資産の部は、前連結会計年度末に比べ9億55百万円増加し、246億76百万円となりました。主な要因は、為替換算調整勘定が増加したことなどによるものであります。
(2) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末より8億37百万円減少の31億58百万円(前期比20.9%減少)となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、減価償却費11億47百万円、仕入債務の減少8億34百万円などにより、4億94百万円の収入(前年同期は18億77百万円の収入)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出9億20百万円などにより、9億64百万円の支出(前年同期は7億61百万円の支出)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の返済による支出3億70百万円などにより、5億68百万円の支出(前年同期は26億57百万円の支出)となりました。
(3) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費の総額は26百万円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。