【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当企業グループが判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の5類移行による行動制限の撤廃により、個人消費の持ち直しや雇用・所得環境が改善するなど、景気は緩やかな回復基調で推移しました。一方で先行きの見通しにつきましては、原材料やエネルギー価格高騰による物価上昇に加え、世界的な金融引締めによる海外景気の下振れ懸念など、依然として不透明な状況が続いております。
このような状況のもと、当企業グループの連結売上高は114億9千9百万円と前年同期(107億2千万円)に比べ7.3%の増加となりました。
売上高を用途別にみますと、車両用につきましては、主として当社の主要顧客である自動車メーカーからの受注回復などにより、98億3千2百万円と前年同期(88億6千7百万円)に比べ10.9%の増加となりました。住宅・住設用につきましては、7億8百万円と前年同期(8億2千6百万円)に比べ14.3%の減少となり、ファッション・生活資材用につきましては、9億5千9百万円と前年同期(10億2千6百万円)に比べ6.5%の減少となりました。
利益面につきましては、連結経常利益は3億4千5百万円(前年同期連結経常利益3億1千8百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は2億1千7百万円(前年同期親会社株主に帰属する四半期純利益2億2千9百万円)となりました。
(2)財政状態の状況
当第1四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ2.0%減少し、519億7百万円となりました。
資産の部では、流動資産は前連結会計年度末に比べ2.2%減少し、289億8百万円となりました。これは主として受取手形及び売掛金が減少したことによります。固定資産は、前連結会計年度末に比べ1.7%減少し、229億9千9百万円となりました。これは主として機械装置及び運搬具が減少したことによります。
負債の部では、流動負債は前連結会計年度末に比べ8.3%減少し、146億1千万円となりました。これは主として支払手形及び買掛金が減少したことによります。固定負債は、前連結会計年度末に比べ1.3%増加し、25億2千8百万円となりました。これは主として、退職給付に係る負債が増加したことによります。
純資産の部は、前連結会計年度末に比べ0.7%増加し、347億6千8百万円となりました。これは主としてその他の包括利益累計額に含まれる、その他有価証券評価差額金が増加したことによります。
なお、当企業グループは各種合成表皮材の単一セグメントで事業活動を展開しております。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当企業グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な
更新及び新たに生じた課題はありません。
(4)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は206百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当企業グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。