【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当企業グループが判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症による行動制限が緩和されましたが、依然として続く世界的な半導体供給不足に加え、原材料・エネルギー価格の高騰や、それに起因する物価高により消費者マインドの低下が懸念されるなど、予断を許さない状況で推移しました。
このような状況のもと、当企業グループの連結売上高は338億1千2百万円と前年同期(346億1千8百万円)に比べ2.3%の減少となりました。
売上高を用途別にみますと、車両用につきましては、主として当社の主要顧客である自動車メーカーからの受注
減少などにより、283億9千1百万円と前年同期(295億2千7百万円)に比べ3.8%の減少となりました。一方 拡販活動の成果などにより、住宅・住設用につきましては、24億1千3百万円と前年同期(22億8千6百万円)に比べ5.5%の増加となり、ファッション・生活資材用につきましては、30億7百万円と前年同期(28億4百万円)に比べ7.3%の増加となりました。
利益面につきましては、原価改善など収益の確保に努めてまいりましたが、売上高の減少や原材料・燃料価格高騰による影響が大きく、連結経常利益は2億円(前年同期連結経常利益19億4百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1億1千1百万円(前年同期親会社株主に帰属する四半期純利益13億2千2百万円)となりました。
(2)財政状態の状況
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ0.2%増加し、543億9千3百万円となりました。
資産の部では、流動資産は前連結会計年度末に比べ3.0%増加し、310億1百万円となりました。これは主と
して電子記録債権が増加したことによります。固定資産は、前連結会計年度末に比べ3.3%減少し、233億9千2百万円となりました。これは主として投資有価証券が減少したことによります。
負債の部では、流動負債は前連結会計年度末に比べ1.6%増加し、172億8千1百万円となりました。これは主と
して電子記録債務が増加したことによります。固定負債は、前連結会計年度末に比べ0.4%減少し、25億7千2百万円となりました。これは主としてその他に含まれるリース債務が減少したことによります。
純資産の部は、前連結会計年度末に比べ0.4%減少し、345億3千9百万円となりました。これは主として利益剰余金が減少したことによります。
なお、当企業グループは各種合成表皮材の単一セグメントで事業活動を展開しております。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当企業グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について、重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は620百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当企業グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。