【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当企業グループが判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症による行動制限が段階的に緩和されましたが、依然として続く世界的な半導体供給不足に加え、ウクライナ情勢や急激な円安進行による輸入品価格の上昇など、先行きの不透明さが強まっています。
このような状況のもと、当企業グループの連結売上高は215億7千2百万円と前年同期(227億9千3百万円)に比べ5.4%の減少となりました。
売上高を用途別にみますと、車両用につきましては、主として当社の主要顧客である自動車メーカーからの受注
減少などにより、179億6千1百万円と前年同期(194億8千5百万円)に比べ7.8%の減少となりました。一方
拡販活動の成果などにより、住宅・住設用につきましては、16億3千万円と前年同期(15億1千2百万円)に比べ7.8%の増加となり、ファッション・生活資材用につきましては、19億8千万円と前年同期(17億9千4百万円)に比べ10.3%の増加となりました。
利益面につきましては、原価改善など収益の確保に努めてまいりましたが、売上高の減少や原材料・燃料価格高騰の影響が大きく、連結経常利益は1億3千3百万円(前年同期連結経常利益8億6千8百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は8千9百万円(前年同期親会社株主に帰属する四半期純利益6億2千4百万円)となりました。
(2)財政状態の状況
当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ5.5%減少し、512億7千2百万円となりました。
資産の部では、流動資産は前連結会計年度末に比べ8.6%減少し、275億7百万円となりました。これは主として受取手形及び売掛金が減少したことによります。固定資産は、前連結会計年度末に比べ1.8%減少し、237億6千4百万円となりました。これは主として投資有価証券が減少したことによります。
負債の部では、流動負債は前連結会計年度末に比べ17.9%減少し、139億6千4百万円となりました。これは主として支払手形及び買掛金が減少したことによります。固定負債は、前連結会計年度末に比べ0.8%増加し、26億4百万円となりました。これは主として退職給付に係る負債が増加したことによります。
純資産の部は、前連結会計年度末に比べ0.1%増加し、347億2百万円となりました。これは主としてその他の包括利益累計額に含まれる、為替換算調整勘定が増加したことによります。
なお、当企業グループは各種合成表皮材の単一セグメントで事業活動を展開しております。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べて10億9百万円減少し、78億7千3百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により獲得した資金は8億3百万円(前年同期は30億9千3百万円の獲得)となりました。
これは主に、売上債権の増減額によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により使用した資金は14億6千1百万円(前年同期は13億4千6百万円の使用)となりました。
これは主に、有形固定資産の取得による支出によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により使用した資金は3億8千1百万円(前年同期は6億4千6百万円の使用)となりました。
これは主に、配当金の支払額によるものです。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当企業グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について、重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は422百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当企業グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。