【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 当第1四半期連結累計期間の連結業績の概況
当第1四半期連結累計期間(2023年4月1日~2023年6月30日)の連結業績は、アセットマネジメント事業では、当事業の中心であるSBIアセットマネジメント株式会社の公募インデックスファンドの運用残高が前年同期末比で72.7%増加し、当社グループ全体の運用残高も前年同期(2022年4月1日~2022年6月30日)末比で31.6%拡大し、それに伴う運用報酬(信託報酬)も増加いたしました。期間中には、11本の公募インデックスファンドを設定することで、商品ラインナップの拡充も行いました。前年同期と比較すると、旧新生インベストメント・マネジメント株式会社(2022年10月に完全子会社化。その後、当第1四半期初に当社子会社のSBIアセットマネジメント株式会社と合併。)分の事業が加わったことも合わせて、アセットマネジメント事業の売上高は前年同期より458百万円(30.9%)増収の1,941百万円となりました。
ファイナンシャル・サービス事業では、当事業を担うウエルスアドバイザー株式会社において、金融機関が顧客アドバイスに活用するタブレット端末向けのデータ提供の売上が堅調に推移し、あわせて金融機関が非対面ツールとしてホームページ上に搭載するデータ提供先も増加いたしました。前年度末に実施しました当事業におけるブランドの変更による業績への影響は軽微でしたが、資産運用関連セミナーの開催及びそれに関連するウエブ広告の売上は未だ回復の途上にあり、ファイナンシャル・サービス事業の売上高は前年同期より20百万円(△3.8%)減収の504百万円となりました。
当第1四半期連結累計期間の連結業績は、売上高が前年同期の2,007百万円から438百万円(21.9%)の増収となる2,446百万円と過去最高の数値となりました。売上原価は、前年同期の878百万円から271百万円(30.9%)増加し、1,150百万円となり、販売費及び一般管理費は、前年同期の613百万円から140百万円(22.9%)増加し、754百万円となりました。
この結果、当第1四半期連結累計期間の営業利益は、前年同期の515百万円から26百万円(5.1%)増益となる541百万円となりました。
当第1四半期連結累計期間の経常利益は、営業外損益が前年同期に比べて純額で31百万円増加し、前年同期の621百万円から57百万円(9.3%)増益となる678百万円と過去最高を更新いたしました。
上記の結果、当第1四半期連結累計期間の親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同期の361百万円から73百万円(20.2%)の増益となる434百万円となり、過去最高の数値を達成いたしました。
(連結業績の概要)
前第1四半期連結累計期間(自 2022年4月1日
至 2022年6月30日)
当第1四半期連結累計期間(自 2023年4月1日
至 2023年6月30日)
増減
金額(千円)
利益率(%)
金額(千円)
利益率(%)
金額(千円)
比率(%)
売上高
2,007,387
2,446,028
438,640
21.9
営業利益
515,296
25.7
541,541
22.1
26,244
5.1
経常利益
621,158
30.9
678,920
27.8
57,762
9.3
親会社株主に帰属する四半期純利益
361,126
18.0
434,209
17.8
73,083
20.2
連結売上高は4期連続の増収、4期連続で過去最高の売上を更新しました。
営業利益は3期連続の増益となりました。
経常利益は3期連続の増益、かつ過去最高益を記録しました。
親会社株主に帰属する四半期純利益は過去最高益を記録しました。
セグメント別売上高は、以下のとおりであります。
セグメント別売上高
前第1四半期連結累計期間
2022年4月1日から
2022年6月30日まで
当第1四半期連結累計期間
2023年4月1日から
2023年6月30日まで
増加率
(%)
金額(千円)
構成比(%)
金額(千円)
構成比(%)
アセットマネジメント事業
1,482,525
73.9
1,941,174
79.4
30.9
ファイナンシャル・サービス事業
524,862
26.1
504,854
20.6
△3.8
連結売上高
2,007,387
100.0
2,446,028
100.0
21.9
1)アセットマネジメント事業
アセットマネジメント事業の子会社3社の運用残高(助言資産残高を含む)は対前年同期末比で増加しており、前年同期末(2022年6月末)の3.78兆円から当期末(2023年6月末)の4.98兆円と31.6%増加いたしました。当事業の中心であるSBIアセットマネジメント株式会社において、公募インデックスファンドを中心に運用残高が継続的に拡大し、当社グループ全体の運用残高も増加し、それに伴い運用報酬(信託報酬)も増加いたしました。また、前第1四半期と比較すると、旧新生インベストメント・マネジメント株式会社(2022年10月に完全子会社化。その後、当第1四半期初に当社子会社のSBIアセットマネジメント株式会社と合併。)分の事業が加わったことも合わせて、アセットマネジメント事業の売上高は前年同期より458百万円(30.9%)増収の1,941百万円となりました。
セグメント利益は、前年同四半期の360百万円から46百万円(12.8%)の増益となる407百万円となりました。
2)ファイナンシャル・サービス事業
当事業を担うウエルスアドバイザー株式会社において、対面中心の金融機関が顧客アドバイスに活用するタブレット端末向けの「Wealth Advisor」の提供台数が引き続き堅調に推移し、あわせてツールに付加価値としての顧客残高情報連携(CRM連携)やゴールベースアプローチの中心となるライフプランシミュレーションなどの付加価値機能へのニーズが増加いたしました。また、非対面ツールとしてのホームページ向けに運用関連コンテンツを採用する金融機関数も増加いたしました。前年度末に実施しました当事業におけるブランドの「ウエルスアドバイザー/WEALTH ADVISOR」への変更による業績への影響は軽微でしたが、資産運用関連セミナーの開催及びそれに関連するウエブ広告売上については未だ回復の途上にあり、ファイナンシャル・サービス事業の売上高は前年同期より20百万円(△3.8%)減収の504百万円となりました。
セグメント利益は、前年同四半期の154百万円から20百万円(△13.0%)の減益となる134百万円となりました。
(2) 財政状態の分析
資産合計は前連結会計年度末と比較して3,338百万円減少し、18,017百万円となりました。これは、流動資産が7,921百万円減少し、固定資産が4,584百万円増加したことによるものであります。流動資産の減少は、主として、「モーニングスター」ライセンスの返還等に伴う未収入金の回収による減少の9,288百万円に、投資有価証券の取得による支出と、配当金の支払及び未払法人税等を納付した結果、現金及び預金が1,086百万円純増したことによるものです。
固定資産の増加は、主として投資有価証券の取得5,000百万円及び売却315百万円によるものです。
負債合計は前連結会計年度末と比較して2,472百万円減少し、2,083百万円となりました。これは、主として、納税に伴い未払法人税等が2,458百万円減少したことによるものです。
純資産合計は、前連結会計年度末と比較して865百万円減少し、15,934百万円となりました。
利益剰余金は、当第1四半期連結累計期間に434百万円の親会社株主に帰属する四半期純利益を計上し、1,143百万円の配当を行なった結果、709百万円減少いたしました。
その他有価証券評価差額金は、投資有価証券の時価の下落により201百万円減少しました。
為替換算調整勘定は、米国子会社の株式取得時の換算レートと当四半期の換算レートの差に伴い29百万円増加いたしました。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
該当事項はありません。
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