【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況当第2四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の分類が5類に引き下げられたことで行動制限が解除され、経済活動の正常化が進みました。しかしながら一方で、エネルギー価格や原材料価格の上昇、為替相場の変動、これらを要因とした物価上昇など、個人消費マインドを低下させる懸念材料があり、依然として先行きが不透明な状況が続いております。当カー用品業界におきましては、旅行や帰省をはじめとしたドライブ需要の回復により、タイヤやオイル、バッテリーなどの消耗品販売が堅調に推移いたしました。このような環境下におきまして、当社グループでは、経営戦略方針の一つであるタイヤを中心とした消耗品の拡販や、取付・整備作業やメンテナンスメニューを拡充してまいりました。また、新たな取り組みとして、顧客の利便性及び満足度の向上と新規顧客拡大を目指し、2023年9月より楽天ポイントカードの取扱いを開始いたしました。
①経営成績当第2四半期連結累計期間におきましては、タイヤやオイル、バッテリーなど消耗品の販売堅調と車検工賃収入の増加等がありました。一方で、コロナ禍で高まっていたバイク関連需要に陰りがみられ、バイク用品販売の低調等の影響もあり、売上高は669億75百万円(前年同期比100.9%、5億82百万円増)、売上総利益は291億1百万円(前年同期比100.7%、1億92百万円増)と前年同期比微増に留まりました。 販売費及び一般管理費は、新規出店等の設備投資に伴う減価償却費の増加や、人件費をはじめとした店舗運営コストの上昇等により、前年同期を上回る238億65百万円(前年同期比103.5%、8億6百万円増)となりました。 その結果、営業利益は52億35百万円(前年同期比89.5%、6億13百万円減)、経常利益は60億12百万円(前年同期比96.0%、2億50百万円減)、親会社株主に帰属する四半期純利益につきましては40億67百万円(前年同期比96.5%、1億49百万円減)となりました。
売上高の主な部門別内訳につきましては、小売部門は422億66百万円(前年同期比101.7%、7億22百万円増)、卸売部門は198億58百万円(前年同期比99.4%、1億23百万円減)となりました。 当第2四半期連結累計期間の事業の種類別セグメント別の概要は次のとおりであります。(カー用品・二輪用品等販売事業)当第2四半期連結累計期間におけるイエローハット店舗の出退店の状況です。2023年4月にゆめモール西条店(広島県)、5月にトレッド栃木足利店(栃木県)、トレッド沖縄宜野湾店(沖縄県)、袋井川井店(静岡県)、6月に(新)トレッド山形店(山形県)、9月に中和幹線桜井店(奈良県)の計6店舗を開店、2023年4月に広島可部店(広島県)、トレッド山形店(山形県)、5月に袋井店(静岡県)、8月に小牧店(愛知県)、9月に八軒店(北海道)、押熊店(奈良県)、網走大曲店(北海道)、大津堅田店(滋賀県)の計8店舗を閉店いたしました。イエローハット店舗以外では、2023年6月にカワサキプラザ山形(山形県)、カワサキプラザ秋田(秋田県)、8月に久留米2りんかん(福岡県)、バイク館久留米インター店(福岡県)、9月に浜松2りんかん(静岡県)、バイク館浜松有玉店(静岡県)の計6店を開店いたしました。また、2023年4月に2りんかんイエローハット車検センター座間工場(神奈川県)を開設、9月にイエローハットコイン洗車場八軒(北海道)を閉鎖いたしました。
以上の結果、当第2四半期連結会計期間末の店舗数は、イエローハット737店舗、2りんかん61店舗、バイク館(カワサキプラザ含む)67店舗の合計865店舗、イエローハット車検センターが8店舗、イエローハットコイン洗車場が12店となりました。
当第2四半期連結累計期間のカー用品・二輪用品等販売事業の売上高は、639億88百万円(前年同期比100.9%、5億57百万円増)、セグメント利益につきましては、45億1百万円(前年同期比86.2%、7億17百万円減)となりました。
(賃貸不動産事業)当第2四半期連結累計期間の賃貸不動産事業の売上高は、29億86百万円(前年同期比100.8%、25百万円増)、セグメント利益につきましては、7億34百万円(前年同期比116.6%、1億4百万円増)となりました。
②財政状態(資産)当第2四半期連結会計期間末における流動資産の残高は、470億39百万円(前連結会計年度末517億79百万円)となり、47億40百万円減少いたしました。これは主に現金及び預金が66億11百万円、受取手形及び売掛金が22億71百万円減少した一方で、棚卸資産が37億34百万円増加したことによります。また、固定資産の残高は927億23百万円(前連結会計年度末846億63百万円)となり、80億59百万円増加いたしました。これは主に土地が27億81百万円、有形固定資産のその他(純額)(建設仮勘定など)が18億84百万円、投資有価証券が18億73百万円、建物及び構築物(純額)が15億57百万円増加したことによります。 この結果、総資産残高は1,397億62百万円(前連結会計年度末1,364億42百万円)となりました。(負債)当第2四半期連結会計期間末における流動負債の残高は、238億15百万円(前連結会計年度末246億21百万円)となり、8億6百万円減少いたしました。これは主に支払手形及び買掛金が18億47百万円、未払法人税等が2億86百万円減少した一方で、短期借入金が16億円増加したことによります。 また、固定負債の残高は52億64百万円(前連結会計年度末51億9百万円)となり、1億54百万円増加いたしました。 この結果、負債残高は290億79百万円(前連結会計年度末297億31百万円)となりました。(純資産)当第2四半期連結会計期間末における純資産の残高は、1,106億82百万円(前連結会計年度末1,067億10百万円)となり、39億71百万円増加いたしました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益40億67百万円を計上したこと、その他有価証券評価差額金が13億1百万円増加した一方で、配当金を14億32百万円支払ったことによります。
(2)キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ66億11百万円減少し、16億39百万円となりました。 当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における営業活動による資金の収入は、14億94百万円(前年同期は28億42百万円の資金の収入)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益が59億65百万円、売上債権の減少が25億62百万円、減価償却費が13億10百万円あった一方で、棚卸資産の増加が43億92百万円、法人税等の支払額が23億93百万円、仕入債務の減少が7億89百万円あったことによります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における投資活動による資金の支出は、77億70百万円(前年同期は62億86百万円の資金の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出が74億63百万円あったことによります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における財務活動による資金の支出は、3億36百万円(前年同期は13億38百万円の資金の支出)となりました。これは主に、短期借入金の増加が13億85百万円あった一方で、配当金の支払額が14億32百万円あったことによります。
(3)従業員数当第2四半期連結会計期間末における従業員数は、前連結会計年度末より124名増加し、3,808名となっております。この要因は、カー用品・二輪用品等販売事業セグメントにおける新入社員の採用及び株式会社鹿児島イエローハットの連結子会社化等によるものです。なお、従業員数は臨時従業員を除く就業人員数(当社グループから外部への出向者を除き、外部から当社グループへの出向者を含む。)であります。
(4)主要な設備新設、休止、大規模改修、除却、売却等について、当第2四半期連結累計期間において著しい変動があった設備は、次のとおりであります。a 取得
① 事業所名(所在地)
福岡市物件(福岡県福岡市東区)
② セグメントの名称
カー用品・二輪用品等販売事業
③ 設備の内容
店舗用地
④ 帳簿価額
土地(面積5,526.45㎡)
2,062百万円
合計
2,062百万円