【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況(経営成績)当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルスのオミクロン株による急速な感染再拡大、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化に伴いエネルギー価格や原材料価格の高騰に加え、日米金利差拡大等による急激な円安の進行など、先行きの不透明感が一層増しております。このような環境の中で、当社および当社グループはお客様、地域社会、関係取引先、従業員およびその家族の安全と健康を確保することを最優先に、生活必需品である砂糖や、オリゴ糖をはじめとした機能性素材等の製品を、非常時においても安定して消費者の皆様にお届けすることを第一義に考え、お客様のおなかの健康に貢献する「おなかにやさしい会社」として、年度計画達成に向けて全力で取り組んでまいりました結果、当第2四半期連結累計期間の業績は以下のとおりとなりました。
①砂糖事業ニューヨーク市場粗糖先物相場(当限、1ポンド当たり)が19.42セントで取引を開始した海外原糖市況は、ロシアのウクライナ侵攻に起因する原油価格高騰を受け、砂糖主要生産国であるブラジルにおいてさとうきびを原料とするエタノール生産比率の上昇観測が高まり、砂糖生産量の減少が懸念され、4月中旬には20.51セントの高値をつけました。5月以降はブラジルの燃料価格引下げ政策やインドの増産見通しが強まり、8月に17.20セントまで下げるもコロナ禍から回復する底堅い需要に支えられ、18.42セントにて当第2四半期連結累計期間を終了しました。国内市中価格(日本経済新聞掲載、上白大袋1kg当たり)は、期初204円~205円で始まり、海外粗糖相場の高騰や海上運賃の上昇、急激な円安の影響を受けた結果、8月上旬に216円~217円に値を上げ、同水準のまま当第2四半期連結累計期間を終了しました。精糖およびその他糖類など国内販売のうち、家庭用製品は大手量販店への販売が堅調に推移しました。業務用製品については人流回復により外食産業向けや土産品等向けが復調し売上高は前年同四半期を上回りました。以上の結果、当期における砂糖事業全体の売上高は12,448百万円(前年同四半期比10.3%増)、原材料コスト等の上昇に伴いセグメント利益は582百万円(前年同四半期比21.9%減)となりました。
②バイオ事業オリゴ糖部門では、長引くコロナ禍において免疫力向上に関わる整腸作用が注目を浴びるなかで、特定保健用食品「オリゴのおかげ」シリーズの拡販に注力してまいりました。しかしながら、前年同四半期における人気TV番組でオリゴ糖が紹介されたことが発端となる特需の影響が大きく、売上高は前年同四半期を下回りました。ビーツ部門は、前期に引き続き大学駅伝でもおなじみの名監督 原晋氏を起用するなど積極的な広告宣伝活動により、国内市場におけるビーツの認知度向上、ならびに当社ビーツ製品の拡販に努めてまいりました。以上の結果、当期におけるバイオ事業全体の売上高は925百万円(前年同四半期比1.5%減)、セグメント利益は238百万円(前年同四半期比10.0%減)となりました。
③その他その他の事業につきましては、ニューESRビル事務所の一部賃貸等を行い、所有不動産の活用に努めました結果、売上高は67百万円(前年同四半期比0.9%増)、セグメント利益は30百万円(前年同四半期比0.5%減)となりました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は13,384百万円(前年同四半期比9.3%増)、営業利益は274百万円(前年同四半期比39.6%減)、経常利益は244百万円(前年同四半期比37.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は138百万円(前年同四半期比40.6%減)となりました。
(財政状態)
①資産流動資産合計は前連結会計年度末に比べて638百万円減少し、8,333百万円となりました。これは主に、現金及び預金が1,233百万円減少、商品及び製品が294百万円、原材料及び貯蔵品が144百万円それぞれ増加したことによるものであります。固定資産合計は前連結会計年度末に比べて273百万円減少し、16,868百万円となりました。これは主に、建物及び構築物が104百万円、投資有価証券が127百万円それぞれ減少したことによるものであります。この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べて912百万円減少し、25,202百万円となりました。
②負債負債合計は前連結会計年度末に比べて914百万円減少し、14,821百万円となりました。これは主に、長期借入金が908百万円減少したことによるものであります。
③純資産純資産合計は、前連結会計年度末に比べて2百万円増加し、10,381百万円となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末と比べて1,233百万円減少し、2,300百万円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果得られた資金は、104百万円(前年同四半期は210百万円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益244百万円、減価償却費320百万円等による資金の増加があった一方で、棚卸資産の増加504百万円、法人税等の支払額120百万円等による資金の減少があったことによるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果支出した資金は、172百万円(前年同四半期は482百万円の資金支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出131百万円等による資金の減少があったことによるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果支出した資金は、1,175百万円(前年同四半期は948百万円の資金支出)となりました。これは、配当金の支払135百万円、借入金の純減少額1,040百万円による資金の減少があったことによるものであります。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第2四半期連結累計期間において、新たに発生した事業上及び財務上の対応すべき課題はありません。
(4) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の総額は、20百万円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。