【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 経営成績の分析当第2四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症が5類に移行し、正常化に向けた緩やかな回復の兆候が見られました。しかしながら、不透明な国際情勢や欧米諸国の景気減速懸念、世界的なインフレを背景とした物価の上昇により、引き続き製品・部品の調達困難な状況と価格の高止まりは継続しており、依然として先行き不透明な状況で推移しました。このような経済情勢の下、当社は全社を挙げて業績の確保に努めました結果、生産機械部門の大型プロジェクトが売上に貢献し、当第2四半期累計期間の業績は売上高59億9千7百万円(前年同四半期45億4千7百万円、31.9%増)と増収になりました。利益面では、原材料費や人件費、販売活動費用の増加等を売上増と生産性向上により吸収し、営業利益4億2千4百万円(前年同四半期1億1千7百万円、260.2%増)、経常利益5億1千2百万円(前年同四半期2億6百万円、148.5%増)、四半期純利益3億5千万円(前年同四半期1億6千3百万円、114.2%増)と増益になりました。各セグメント別の業績は次のとおりであります。包装機械部門におきましては、営業訪問や展示会への出展等積極的な営業活動を行いましたが、部品調達困難な状況も影響し、当第2四半期累計期間の売上高は16億6千3百万円(前年同四半期17億8千万円、6.6%減)となりました。また利益面でも、原材料費の高止まりによる原価率の上昇や人件費、販売活動費用の増加等による固定費負担が増加したため、セグメント損失1億8千4百万円(前年同四半期セグメント損失1億1百万円)となりました。生産機械部門におきましては、大型プロジェクト中心の堅調な受注残により、当第2四半期累計期間の売上高は43億3千3百万円(前年同四半期27億6千6百万円、56.7%増)、セグメント利益9億9百万円(前年同四半期5億8百万円、78.9%増)となりました。また、共通費は3億1百万円(前年同四半期2億8千9百万円、4.2%増)となりました。
(2) 財政状態の分析(資産)流動資産は、前事業年度末に比べて5.1%減少し、116億7千8百万円となりました。これは、商品及び製品が5億1千4百万円増加したのに対し、現金及び預金が5億5千5百万円、受取手形、売掛金及び契約資産が4億6千6百万円それぞれ減少したことなどによります。 固定資産は、前事業年度末に比べて8.6%増加し、54億1千6百万円となりました。これは、繰延税金資産が1億2千9百万円減少したのに対し、投資有価証券が4億9千6百万円増加したことなどによります。 この結果、総資産は、前事業年度末に比べて1.1%減少し、170億9千4百万円となりました。
(負債)流動負債は、前事業年度末に比べて9.8%減少し、77億5千万円となりました。これは、短期借入金が1億円増加したのに対し、前受金が5億4千5百万円、未払法人税等が2億1千万円、賞与引当金が1億9千3百万円それぞれ減少したことなどによります。 固定負債は、前事業年度末に比べて1.9%増加し、20億5千7百万円となりました。これは、長期借入金が7千4百万円減少したのに対し、リース債務が5千4百万円、退職給付引当金が2千8百万円それぞれ増加したことなどによります。 この結果、負債合計は、前事業年度末に比べて7.5%減少し、98億7百万円となりました。
(純資産)純資産合計は、前事業年度末に比べて9.1%増加し、72億8千6百万円となりました。これは、その他有価証券評価差額金が3億4千3百万円、利益剰余金が2億6千4百万円それぞれ増加したことなどによります。
(3) キャッシュ・フローの状況当第2四半期会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前事業年度末に比べて5億5千5百万円減少し、39億4千3百万円となりました。 当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果使用した資金は、4億3千6百万円(前年同四半期比12.1%減)となりました。これは主に売上債権の減少5億2千1百万円や税引前四半期純利益5億1千2百万円などによる増加と、棚卸資産の増加5億8千9百万円や前受金の減少5億4千5百万円などによる減少の結果であり、前年同四半期に比べて6千万円の資金の増加となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、4千1百万円(前年同四半期は2千9百万円のキャッシュ・イン)となりました。これは主に保険積立金の積立による支出2千3百万円や有形固定資産の取得による支出1千5百万円などによる減少の結果であり、前年同四半期に比べて7千1百万円の資金の減少となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は、7千7百万円(前年同四半期比25.8%増)となりました。これは主に短期借入金の増加1億円などによる増加と、配当金の支払額8千5百万円や長期借入金の返済による支出6千万円などによる減少の結果であり、前年同四半期に比べて1千5百万円の資金の減少となりました。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第2四半期累計期間において、当社の事業上及び財務上の優先的に対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動当第2四半期累計期間の研究開発費の総額は2千6百万円であります。
#C6360JP #東京自働機械製作所 #機械セクター