【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 財政状態及び経営成績の状況①経営成績当第1四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の5類移行にともなう活動制限の緩和により、緩やかな回復基調の動きがみられた一方で、原材料価格の高騰による物価高などにより、景気の先行きは依然として不透明な状況が続いております。建設業界におきましては、公共投資は今と変わらぬ状況で推移しており、民間設備投資は好調な企業収益を背景に持ち直し傾向が続くと予想されます。しかしながら、慢性的な人員不足と建設資材価格の高騰にともなう建設コストの上昇が続いておりますので、早期の人員確保、受注時での価格転嫁に取組んでおります。このような状況のもと、当社は、社会に貢献し夢のある会社の実現に向け、事業規模の拡大を目指した受注の促進、通年採用の拡充、労働環境の改善と組織作り、エンゲージメントの向上、人的資源の強化、DXの活用・推進による業務改善・効率化の促進、工事品質管理・工事原価管理の徹底、ESG経営の取り組み強化、カーボンニュートラルとSDGs達成による社会貢献などの施策を推進してまいりました。 その結果、当第1四半期累計期間の経営成績は、受注高につきましては、一般ビル工事および電気工事が増加したことにより97億65百万円(前年同期比73.4%増)となりました。完成工事高につきましては、一般ビル工事、産業施設工事および電気工事がすべて減少したことにより43億14百万円(前年同期比6.5%減)となりました。損益面につきましては、営業利益50百万円(前年同期比25.9%減)、経常利益58百万円(前年同期比23.2%減)、四半期純利益34百万円(前年同期比12.3%減)となりました。
セグメントの経営成績は、次のとおりであります。〔東部〕東部の業績につきましては、一般ビル工事が堅調であったため、完成工事高は16億32百万円(前年同期比8.9%増)となり、セグメント利益は1億円(前年同期比63.8%増)となりました。〔中部〕中部の業績につきましては、一般ビル工事、産業施設工事および電気工事がすべて低調であったため、完成工事高は17億87百万円(前年同期比13.2%減)となり、セグメント利益は83百万円(前年同期比56.4%減)となりました。〔西部〕西部の業績につきましては、一般ビル工事が低調であったため、完成工事高は8億93百万円(前年同期比15.4%減)となりましたが、セグメント利益は81百万円(前年同期比59.1%増)となりました。
②財政状態当第1四半期会計期間の資産合計は、前事業年度末に比べ9億73百万円減少し、173億81百万円となりました。主な減少理由は、完成工事未収入金等が減少したことによるものであります。負債合計は、前事業年度末に比べ9億円減少し、65億2百万円となりました。主な減少理由は、工事未払金等が減少したことによるものであります。純資産合計は、前事業年度末に比べ73百万円減少し、108億78百万円となりました。主な減少理由は、利益剰余金等が減少したことによるものであります。
(2) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第1四半期累計期間において、当社の優先的に対処すべき事業上および財務上の課題に、重要な変更および新たに生じた課題はありません。
(3) 研究開発活動当第1四半期累計期間の研究開発費の総額は2百万円であります。なお、当第1四半期累計期間において当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。