【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、ウィズコロナのもとで景気は緩やかに持ち直しているものの、海外情勢によるエネルギーコストの上昇や物価高、供給面での制約等が続き、依然として先行き不透明な状況にあります。
このような情勢のもと、農業機械事業におきましては、農家経営における肥料価格高騰等の影響による機械投資意欲の低下から、肥料散布機等の土づくり関連作業機の売上が減少したものの、国の畜産クラスター事業*の採択が一定程度進み、高品質な国産飼料増産と食料自給率の向上に貢献する細断型シリーズを中心としたエサづくり関連作業機の売上が伸張したことに加え、除雪作業機の早期受注活動が当第3四半期の売上に寄与し、国内売上高は増収となりました。また、海外売上高につきましては、オンライン展示会の活用効果による新規市場(北米、中南米等)への売上や、合弁会社からのロイヤリティ収入により増収となり、農業機械事業全体の売上高は、前年同期比1億33百万円増加し51億92百万円(前年同期比2.6%増)となりました。
軸受事業におきましては、得意先からの受注の回復もあり、売上高は前年同期比51百万円増加し3億47百万円(前年同期比17.4%増)となりました。 以上の結果、当第3四半期累計期間の売上高は、前年同期比1億85百万円増加し、55億40百万円(前年同期比3.5%増)となりました。
利益面におきましては、人件費の増加や資材高騰の影響がありますものの、ロイヤリティ収入による売上高の増加により、営業利益は前年同期比26百万円増加し4億65百万円(前年同期比6.1%増)、経常利益は前年同期比38百万円増加し5億7百万円(前年同期比8.2%増)、そして四半期純利益は前年同期比26百万円増加し3億41百万円(前年同期比8.6%増)となりました。
* 畜産クラスター事業…政府による畜産・酪農収益力強化整備等特別対策事業
a. 財政状態
当第3四半期会計期間末における総資産は、前事業年度末に比べ5億9百万円増加し、91億56百万円となりました。これは主に電子記録債権が7億85百万円、商品及び製品が3億42百万円それぞれ増加し、現金及び預金が6億22百万円減少したことによるものであります。 当第3四半期会計期間末における負債合計は、前事業年度末に比べ5億46百万円増加し、22億93百万円となりました。これは主に電子記録債務が5億98百万円増加し、未払法人税等が1億5百万円減少したことによるものであります。 当第3四半期会計期間末における純資産は、前事業年度末に比べ36百万円減少し、68億62百万円となりました。これは主に利益剰余金が2億28百万円増加し、自己株式が2億1百万円増加、評価・換算差額等が71百万円減少したことによるものであります。
b. 経営成績
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
農機機械事業は、売上高51億92百万円(前年同期比2.6%増)、セグメント利益4億27百万円(前年同期比1.4%減)となりました。
軸受事業は、売上高3億47百万円(前年同期比17.4%増)、セグメント利益1百万円(前年同期はセグメント損失28百万円)となりました。
(2)経営方針・経営戦略等
当第3四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期累計期間における農業機械事業の研究開発活動の金額は、81,629千円であります。
なお、当第3四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。