【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
(財政状態)
(資産)
当第1四半期会計期間末における総資産は、前事業年度末に比べ20億21百万円減少し、282億34百万円となりました。主な変動要因は、現金及び預金の減少45億25百万円、製品の増加26億31百万円によるものです。
(負債)
当第1四半期会計期間末における負債は、前事業年度末に比べ14億52百万円減少し、27億6百万円となりました。主な変動要因は、未払法人税等の減少3億51百万円によるものです。
(純資産)
当第1四半期会計期間末における純資産は、前事業年度末に比べ5億68百万円減少し、255億27百万円となりました。主な変動要因は、利益剰余金の減少6億72百万円によるものです。
(経営成績)
当第1四半期累計期間(2023年4月1日~2023年6月30日)におけるわが国経済は、景気は緩やかに回復している状況となりました。先行きについては、雇用・所得環境が改善する下で、各種政策の効果もあって、緩やかな回復が続くことが期待されます。ただし、世界的な金融引き締めが続く中、海外景気の下振れがわが国の景気を下押しするリスクとなっており、また、物価上昇や金融資本市場の変動等の影響に十分注意する必要がある状況となりました。
こうしたなかにあって当社は、市場や住環境の変化に対応した商品開発に取り組み、4月にコーヒー豆焙煎機の新モデルを発売いたしました。また、需要期に向けた生産活動と在庫確保、販売チャネルの拡大に取り組みました。
<暖房機器>
主力商品であります暖房機器におきましては、冬季に販売が集中するため、売上高は第3四半期会計期間中に集中する傾向があります。第1四半期累計期間の売上高は僅少でありますが、石油暖房機器の輸出が好調に推移した結果、暖房機器の売上高は前年同期実績を上回りました。
<環境機器>
環境機器におきましては、昨年10月からハイブリッド式空気清浄機の販売を開始し、テレビCMの出稿により積極的に販売促進活動を行った結果、環境機器の売上高は前年同期実績を上回りました。
<その他>
その他におきましては、加湿器のフィルターや金型等の販売が減少したものの、4月に発売したコーヒー豆焙煎機の新モデルの販売が寄与し、その他の売上高は前年同期実績を上回りました。
第1四半期累計期間の暖房機器及び加湿器は需要期を過ぎた時期にあたるため売上高は僅少であります。また、物流費を除く販売費及び一般管理費は、売上高に連動せず各四半期にほぼ均等に発生するため、当第1四半期累計期間は営業損失が発生いたしました。
以上の結果、当第1四半期累計期間の業績は、売上高は13億1百万円(前年同期比12.0%増)、営業損失は5億14百万円(同37百万円減)、経常損失は4億47百万円(同36百万円減)、四半期純損失は3億16百万円(同25百万円減)となりました。
当社は暖房機器、環境機器他の住環境機器を製造・販売する事業の単一セグメントのため、セグメント別の記載を省略しております。
(2) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3) 経営方針・経営戦略等
当第1四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
当第1四半期累計期間における研究開発活動の金額は、1億19百万円であります。 なお、当第1四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。