【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
(財政状態)
(資産)
当第3四半期会計期間末における総資産は、前事業年度末に比べ24億89百万円増加し、314億52百万円となりました。主な変動要因は、受取手形及び売掛金の増加57億73百万円、電子記録債権の増加26億17百万円、現金及び預金の減少44億70百万円、製品の減少23億40百万円によるものであります。
(負債)
当第3四半期会計期間末における負債は、前事業年度末に比べ8億85百万円増加し、47億80百万円となりました。主な変動要因は、返金負債の増加6億67百万円によるものであります。
(純資産)
当第3四半期会計期間末における純資産は、前事業年度末に比べ16億3百万円増加し、266億72百万円となりました。主な変動要因は、利益剰余金の増加14億68百万円によるものです。
(経営成績)
当第3四半期累計期間(2022年4月1日~2022年12月31日)におけるわが国経済は、景気は一部に弱さが見られるものの、緩やかに持ち直している状況となりました。
先行きにつきましては、各種政策の効果により景気が持ち直していくことが期待される一方で、海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクとなっております。また、物価上昇、供給面での制約、金融資本市場の変動等の影響や海外における感染動向に十分注意する必要があり、依然として不透明な状況が続いております。
こうしたなかにあって当社は、市場や住環境の変化に対応した商品開発に取り組みました。また、原材料価格やエネルギー価格の上昇に伴うコストの増加分に応じた再生産可能な販売価格への改定を進めるとともに、最適な生産体制の構築に取り組みました。
<暖房機器>
主力商品であります石油暖房機器におきましては、日本国内の自社工場での生産による迅速な商品供給力と、安心して商品をお使いいただくための品質保証体制がお客様に評価されて業界内で確たる地位を築いております。
当事業年度におきましては、カートリッジタンクのキャップの置き場所に困らない「ワンタッチ汚れんキャップEX」を搭載した家庭用石油ファンヒーター「SGXタイプ」3機種や「GRタイプ」3機種を含む全12タイプ26機種の商品を販売しております。
また、電気暖房機器におきましては、3(トリプル)安全装置付きセラミックファンヒーター2機種を販売し、脱衣所やキッチンなどスポット暖房の需要にお応えしてまいりました。
当期間におきましては、販売価格の改定による単価上昇や、国内向けの石油暖房機器の販売及び欧州向けを中心とした輸出が順調に推移した結果、暖房機器の売上高は前年同期実績を上回りました。
<環境機器>
加湿器におきましては、コンパクトな個室からワイドリビングまでさまざまなお部屋で使えるデザインモデルの「LXタイプ」2機種や「RXTタイプ」3機種、「RXタイプ」1機種に抗菌操作プレートを搭載しました。これらの機種とあわせ、全5タイプ23機種の商品を販売しております。
また、当事業年度よりハイブリッド式空気清浄機を発売し、15年ぶりに空気清浄機市場に再参入しました。
当期間におきましては、加湿器及び燃料電池ユニットの販売が減少したため、環境機器の売上高は前年同期実績を下回りました。
<その他>
その他におきましては、金型等の販売が増加したため、その他の売上高は前年同期実績を上回りました。
以上の結果、当第3四半期累計期間の業績は、売上高は196億3百万円(前年同期比4.9%増)、営業利益は23億58百万円(同14.0%増)、経常利益は25億21百万円(同13.7%増)、四半期純利益は18億24百万円(同16.8%増)となりました。
なお、当社は暖房機器、環境機器他の住環境機器を製造・販売する単一セグメントのため、セグメント別の記載を省略しております。
(2) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3) 経営方針・経営戦略等
当第3四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
当第3四半期累計期間における研究開発活動の金額は、5億59百万円であります。
なお、当第3四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。