【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当第3四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。なお、第1四半期連結会計期間より、未収リベートの相殺処理の時期についての会計方針の変更を行っており、遡及適用の内容を反映させた数値で前連結会計年度との比較・分析を行っております。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間の食品流通業界を取り巻く環境は、年初来から新型コロナウイルス感染症の影響により依然厳しい状況が続いておりましたが、3月下旬のまん延防止等重点措置の解除後は、行動制限も緩和される中で大型連休や夏休みシーズンを迎え、当社グループの主力販売チャネルである外食をはじめとする業務用は徐々に回復の兆しを見せ始めております。一方でエネルギー資源や穀物相場の高騰、円安の影響などから商品価格の値上げラッシュが続いております。10月にはビール類をはじめ食品酒類の商品価格の値上げが更に増加する事から、一般消費者の物価上昇に対する生活防衛意識が一層強くなると予測され、先行きが見通せない状況となっております。
このような状況の下、当グループは「アクセル2025 新しい時代における最適流通の創造 ― 顧客と地域を支える信頼度№1グループへ ―」をグループ長期戦略の長期ビジョンとして掲げ2年目を迎えました。長期ビジョンの実現に向け当社グループが一丸となって、販売戦略・物流戦略両輪での取組を引き続き進めております。
当第3四半期連結累計期間の業績につきましては、前連結会計年度に国分フードクリエイト株式会社から譲り受けた低温事業並びに連結子会社化した三給株式会社の寄与に加えて、コンビニエンスストア及び卸売業における主力得意先の売上拡大等により、売上高は2,299億78百万円となりました。利益面では売上拡大の寄与に加えて、各種の改善活動により営業利益は8億6百万円(前年同期比97.9%増)、経常利益は10億23百万円(前年同期比65.8%増)となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は6億44百万円となりましたが、前連結会計年度に特別利益に計上した関係会社清算益などの計上がないことにより前年同期比は19.5%増となりました。なお、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第1四半期連結会計期間の期首より適用しております。当第3四半期連結累計期間の売上高は、当該会計基準等を適用した後の数値となっているため、対前年同四半期増減率は記載しておりません。詳細につきましては、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(会計方針の変更)の(収益認識に関する会計基準等の適用)」をご参照ください。
当社グループは、食品酒類卸売事業及びこれらの付帯事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載を省略しております。
当第3四半期連結会計期間末の総資産は968億3百万円となり、前連結会計年度末と比べて142億50百万円の減少となりました。これは主に受取手形及び売掛金が119億29百万円、商品及び製品が24億68百万円それぞれ減少したことによるものであります。また、当第3四半期連結会計期間末の負債合計は681億17百万円となり、前連結会計年度末と比べて143億90百万円の減少となりました。これは主に支払手形及び買掛金が140億51百万円減少したことによるものであります。さらに、当第3四半期連結会計期間末の純資産合計は286億85百万円となり、前連結会計年度末と比べて1億40百万円の増加となりました。これは主に利益剰余金が3億63百万円増加した一方、その他有価証券評価差額金が1億75百万円減少したことによるものであります。
(2) 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(3) 研究開発活動
該当事項はありません。
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