【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 経営成績の状況当第2四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症対策の緩和が進む中、経済活動は正常化に向かいましたが、2022年2月のロシアのウクライナ侵攻により生じた資源・資材価格の高騰に、日米金利差拡大による為替相場の急速な円安進行が重なり、物価上昇が現実的な社会生活に影響を及ぼし始めています。また、当業界におきましては、当社の業績に影響する持家着工戸数が前年同四半期比で10%近く減少するなど厳しい状況が継続しております。このような経営環境のもと、当社では、2022年3月より製品価格の改定を実施し、適正取引価格の浸透に引き続き注力しておりますが、売上高につきましては前述の持家着工戸数の減少の影響から前年同四半期比7.3%減の3,481百万円となりました。一方、損益面につきましては、自助努力として継続的なコスト削減を行っておりますが、前述の世界的な資源・資材価格高騰に円安進行が重なったことで、前年同四半期比でエネルギーコストを中心に、鋼材や木材、石油製品、運送コスト等が幅広くコストを押し上げております。この結果、当第2四半期累計期間における売上原価率は、前年同四半期比3.0ポイント増の78.9%となり、売上総利益は前年同四半期比18.8%減の733百万円となりました。販売費及び一般管理費におきましては、2023年4月開始予定の「フルプレカットシステム」開発への研究開発活動といった分野に注力しつつも、継続的なコスト削減を行い、前年同四半期比1.5%減の822百万円となりました。この結果、当第2四半期累計期間の業績は、売上高3,481百万円(前年同四半期比7.3%減)、営業損失88百万円(前年同四半期営業利益68百万円)、経常損失55百万円(前年同四半期経常利益103百万円)、四半期純損失43百万円(前年同四半期純利益67百万円)の減収減益となりました。
(2) 財政状態の状況当第2四半期末の資産につきましては、商品及び製品の増加253百万円(前事業年度末比33.6%増)がありましたが、受取手形及び売掛金の減少277百万円(前事業年度末比15.8%減)等により、15,488百万円(前事業年度末比1.5%減)となりました。負債につきましては、流動負債その他の減少154百万円(前事業年度末比28.3%減)(内、設備未払金の減少132百万円)等により3,867百万円(前事業年度末比3.4%減)となりました。純資産につきましては、利益剰余金の減少82百万円(前事業年度末比1.3%減)等により11,621百万円(前事業年度末比0.9%減)となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況当第2四半期累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べて202百万円減少し、1,412百万円となりました。当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果、得られた資金は、10百万円となりました(前年同四半期累計期間に比べ192百万円の減少)。営業活動による資金の増加要因としては、主に減価償却費107百万円、売上債権の減少額277百万円及び仕入債務の増加額28百万円等によるものです。一方、営業活動による資金の減少要因としては、主に税引前四半期純損失55百万円及び棚卸資産の増加額272百万円等によるものです。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果、使用した資金は、173百万円となりました(前年同四半期累計期間に比べ93百万円の増加)。投資活動による資金の減少要因としては、主に固定資産の取得による支出173百万円等によるものです。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果、使用した資金は、39百万円となりました(前年同四半期累計期間に比べ312百万円減少)。財務活動による資金の減少要因としては、配当金の支払額39百万円によるものです。
(4) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当第2四半期累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定について重要な変更はありません。
(5) 経営方針・経営戦略等当第2四半期累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(6) 優先的に対処すべき事業上及び財政上の課題当第2四半期累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した優先的に対処すべき事業上及び財政上の課題について重要な変更はありません。
(7) 研究開発活動当第2四半期累計期間における研究開発活動の金額は、169百万円であります。なお、当第2四半期累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した研究開発活動の状況について重要な変更はありません。
(8) 経営成績に重要な影響を与える要因当第2四半期累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した経営成績に重要な影響を与える要因について重要な変更はありません。
(9) 資本の財源及び資金の流動性についての分析当第2四半期累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した資本の財源及び資金の流動性についての方針に重要な変更はありません。
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