【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
①財政状態の状況
当第1四半期連結会計期間末の総資産は233億21百万円となりました(前連結会計年度末比8億33百万円減少)。流動資産は214億38百万円と、前連結会計年度末比7億92百万円減少しました。主として、現金及び預金が増加した一方で、受取手形、売掛金及び契約資産、有価証券が減少したことによるものです。固定資産は18億83百万円と、前連結会計年度末比40百万円減少しました。主として、投資その他の資産のその他に含まれる繰延税金資産が減少したことによるものです。負債合計は88億38百万円となりました(前連結会計年度末比5億67百万円減少)。流動負債は77億74百万円と、前連結会計年度末比5億85百万円減少しました。主として、買掛金、賞与引当金が減少したことによるものです。固定負債は10億63百万円と、前連結会計年度末比17百万円増加しました。純資産合計は144億83百万円と、前連結会計年度末比2億66百万円減少しました。主として、親会社株主に帰属する四半期純利益を計上する一方で、配当金の支払に伴う利益剰余金の減少によるものです。以上の結果、自己資本比率は前連結会計年度末の60.3%から61.4%となりました。
②キャッシュ・フローの状況当第1四半期連結累計期間における現金及び現金同等物は117億28百万円となり、前連結会計年度末に比べて10億21百万円減少しました。当第1四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況とその主な要因は、次のとおりです。 営業活動によるキャッシュ・フローは7億13百万円のプラスとなりました(前年同四半期は4億60百万円のマイナス)。仕入債務の減少、賞与支給に伴う賞与引当金の減少がある一方で、税金等調整前四半期純利益の計上、売上債権の減少によって増加となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは13億12百万円のマイナスとなりました(前年同四半期は34億72百万円のプラス)。主に、有価証券の取得による支出の計上によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは4億37百万円のマイナスとなりました(前年同四半期は8億36百万円のマイナス)。主に、配当金の支払によるものです。
③経営成績の状況当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高が48億95百万円(前年同期比5.6%増)、営業利益は3億円(同36.3%減)、経常利益は3億17百万円(同28.9%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1億68百万円(同36.3%減)となりました。 売上高については、シミュレーションソリューションサービス事業の海外事業及びITソリューションサービス事業が好調に推移したことなどにより、増収となりました。 利益については、人的資本投資に伴う人件費や募集採用費の増加、営業活動量の増加に伴う旅費交通費の増加などにより、減益となりました。
各セグメントの経営成績は、次のとおりです。
(シミュレーションソリューションサービス事業)売上高は37億90百万円(前年同期比3.8%増)、セグメント利益は5億40百万円(同17.6%減)となりました。国内では、主力製品であるマルチフィジックス解析ツールは、新規ライセンス販売が低調でしたが、保守契約の更新は好調に推移いたしました。また、設計業務の解析支援に関するエンジニアリングサービス、AIやAR関連のエンジニアリングサービス等が好調に推移いたしました。海外では、販売子会社は主力製品であるマルチフィジックス解析ツールの販売が好調に推移いたしました。
(ITソリューションサービス事業)売上高は11億4百万円(前年同期比12.4%増)、セグメント利益は1億15百万円(同18.9%減)となりました。ゼロトラストセキュリティ実現のための基本要素である次世代型エンドポイントセキュリティの販売、クラウド環境向けセキュリティソリューションの販売が好調に推移いたしました。
(2) 資本の財源及び資金の流動性に係る情報当社グループは、事業に必要な資金を安定的に確保することを基本方針としております。当社グループの資金需要は、運転資金のほか、ソフトウエア開発費用、企業価値向上への貢献が見込める成長分野への事業投資等があります。これらの資金需要に対しては、自己資本または必要に応じて金融機関からの借入による資金調達を実施致します。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第1四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は1百万円であります。なお、当第1四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5) 経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し当第1四半期連結累計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通しに重要な変更はありません。
#C4312JP #サイバネットシステム #情報通信業セクター