【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間における日本経済は、世界的な金融引締めなどに伴う世界経済の減速懸念があるなか、社会経済活動の正常化とインバウンド需要の持ち直しなどにより、緩やかに回復しております。一方、エネルギー価格や原材料価格の高止まり、更なる人件費の上昇による景気への影響も注視していく必要があります。
当建設業界では、公共投資は底堅く推移し、民間設備投資も持ち直しの動きがみられるものの、資材価格の高止まり、労働者賃金の上昇及び労働者不足の問題などにより、厳しい経営環境が続いております。
このようななか、当社グループは、中期経営計画「Challenges for the future」(2020年度~2024年度)の目標達成を目指して営業活動を展開した結果、当社グループの当第2四半期連結累計期間の財政状態及び経営成績は、以下の通りとなりました。
①財政状態
当第2四半期連結会計期間末の総資産は、「受取手形、完成工事未収入金及び契約資産」が増加したことなどにより、前連結会計年度末比5,466百万円増の51,091百万円となりました。
負債合計は、「電子記録債務」が増加したことなどにより、前連結会計年度末比5,365百万円増の29,454百万円となりました。
純資産合計は、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上及びその他有価証券評価差額金の増加などにより、前連結会計年度末比100百万円増の21,637百万円となりました。
②経営成績
当社グループの当第2四半期連結累計期間の経営成績は、受注高は44,772百万円(前年同期比25.1%減)、売上高は36,252百万円(前年同期比6.6%減)、繰越工事高は95,254百万円(前年度末比11.0%増)となりました。利益面につきましては、営業利益は233百万円(前年同期比74.9%減)、経常利益は270百万円(前年同期比71.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は277百万円(前年同期比58.9%減)となりました。
なお、当社グループは単一の報告セグメントのためセグメント情報の記載は行っておりません。
(2)キャッシュ・フローの状況
営業活動によるキャッシュ・フローは、仕入債務の増加などにより、1,950百万円の資金の増加(前第2四半期連結累計期間は1,916百万円の資金の減少)となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、投資有価証券の売却による収入などにより9百万円の資金の増加(前第2四半期連結累計期間は32百万円の資金の減少)となりました。
また、財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払などにより414百万円の資金の減少(前第2四半期連結累計期間は623百万円の資金の減少)となりました。
これらの結果、当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末より1,545百万円増加し、11,531百万円となりました。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における研究開発費は37百万円でありました。また、研究開発活動の状況について重要な変更はありません。