【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものです。
(1) 業績の状況当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の法的位置付けが5類感染症に移行するなど社会経済活動が一段と正常化へ向かい、国内の消費活動は回復基調となりましたが、資源価格の高騰やエネルギー価格の高止まりなどの要因により不透明な状況が続きました。 このような状況の下、当第2四半期連結累計期間における当社グループの経営成績につきましては、原材料価格などの高止まりの影響もありましたが、引き続き営業努力を重ねた結果、売上高は101億27百万円(前年同期比9.9%増)、営業利益は4億11百万円(前年同期比41.2%増)、経常利益は4億79百万円(前年同期比27.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は3億17百万円(前年同期比16.8%増)となりました。セグメント別の状況は次のとおりです。[合成樹脂加工品事業] 主力の建材製品は、国内床材、防水資材、住宅資材、壁装材、輸出用床材が売上増となりました。また、産業資材製品は、車両用床材が売上増となりましたが、フィルム基材は売上減となりました。 この結果、売上高は99億47百万円(前年同期比10.1%増)、営業利益は2億82百万円(前年同期比82.2%増)となりました。[不動産賃貸事業] 不動産賃貸料収入は、1億80百万円(前年同期と同額)、営業利益は1億29百万円(前年同期比5.3%減)となりました。
(2) 財政状態の分析 当第2四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末より2億93百万円増加し、256億36百万円となりました。その主な原因といたしましては、繰延税金資産が64百万円減少したものの、受取手形及び売掛金が91百万円、投資有価証券が2億49百万円それぞれ増加したことによるものです。 負債の部では、前連結会計年度末より4百万円減少し、70億85百万円となりました。その主な原因といたしましては、未払法人税等が51百万円増加したものの、支払手形及び買掛金が52百万円、電子記録債務が1億19百万円それぞれ減少したことによるものです。 純資産の部では、前連結会計年度末より2億98百万円増加し、185億50百万円となりました。その主な原因といたしましては、その他有価証券評価差額金が1億71百万円、為替換算調整勘定が86百万円それぞれ増加したことによるものです。
(3) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ44百万円増加し、64億81百万円となりました。当第2四半期連結累計期間に係る区分ごとのキャッシュ・フローの状況と原因は次のとおりです。(営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は、5億19百万円(前年同四半期収入1億17百万円)となりました。これは主に売上債権の増加及び仕入債務の減少がありましたが、税金等調整前四半期純利益及び減価償却費の収入要因によるものです。(投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、2億27百万円(前年同四半期支出1億94百万円)となりました。これは主に有形固定資産の取得の支出要因によるものです。(財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は、2億82百万円(前年同四半期支出3億6百万円)となりました。これは主に配当金の支払額の支出要因によるものです。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は2億35百万円です。