【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものです。
(1) 業績の状況当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の法的位置付けが5類感染症に移行するなど社会経済活動が一段と正常化へ向かう中、国内の消費活動は回復基調となりましたが、資源価格の高騰やエネルギー価格の高止まりなどの要因により不透明な状況が続きました。このような状況の下、当第1四半期連結累計期間における当社グループの連結売上高は、引き続き営業努力を重ねた結果、48億34百万円(前年同期比11.9%増)となりました。損益面につきましては、当第1四半期連結累計期間において、原材料価格及びエネルギーコストなどの高止まりの影響もありましたが、生産性の向上等による売上原価低減に努めた結果、営業利益は1億72百万円(前年同期比57.0%増)、経常利益は2億18百万円(前年同期比24.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1億52百万円(前年同期比17.8%増)となりました。セグメント別の状況は次のとおりです。[合成樹脂加工品事業] 主力の建材製品は、国内床材、防水資材、住宅資材、壁装材は売上増となりましたが、輸出用床材は売上減となりました。また、産業資材製品は、車両用床材が売上増となりましたが、フィルム基材は売上減となりました。 この結果、売上高は47億44百万円(前年同期比12.1%増)、営業利益は1億9百万円(前年同期比165.2%増)となりました。[不動産賃貸事業] 不動産賃貸料収入は90百万円(前年同期と同額)、営業利益は62百万円(前年同期比8.3%減)となりました。
(2) 財政状態の分析 当第1四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末より97百万円増加し、254億40百万円となりました。その主な原因といたしましては、受取手形及び売掛金が4億1百万円、電子記録債権が1億3百万円減少したものの、現金及び預金が3億67百万円、仕掛品が50百万円、投資有価証券が1億67百万円それぞれ増加したことによるものです。 負債の部では、前連結会計年度末より98百万円増加し、71億89百万円となりました。その主な原因といたしましては、賞与引当金が1億23百万円減少したものの、流動負債のその他に含まれる未払金が1億77百万円、預り保証金が9百万円それぞれ増加したことによるものです。 純資産の部では、前連結会計年度末より1百万円減少し、182億51百万円となりました。その主な原因といたしましては、その他有価証券評価差額金が1億15百万円増加したものの、利益剰余金が1億24百万円減少したことによるものです。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第1四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は1億20百万円です。