【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものです。
(1) 業績の状況 当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症防止対策と経済活動の両立が進み、緩やかに持ち直しの動きが見られました。しかしながら資源価格高騰や物価上昇など、依然として先行き不透明な状況が続いております。 このような状況の下、当第3四半期連結累計期間における当社グループの連結売上高は、営業努力を重ねた結果、145億39百万円(前年同期比7.4%増)となりました。 損益面につきましては、当第3四半期連結累計期間においても、生産性の向上等による売上原価低減に努めましたが、原燃料などの価格高騰を吸収しきれず営業利益は5億11百万円(前年同期比52.5%減)、経常利益は6億1百万円(前年同期比47.3%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は4億2百万円(前年同期比50.2%減)となりました。セグメント別の状況は次のとおりです。[合成樹脂加工品事業] 主力の建材製品は、国内床材、防水資材、住宅資材、壁装材、輸出用床材が売上増となりました。また、産業資材製品は、車両用床材が売上増となりましたが、フィルム基材は売上減となりました。 この結果、売上高は142億69百万円(前年同期比7.5%増)、営業利益は3億17百万円(前年同期比63.5%減)となりました。[不動産賃貸事業] 不動産賃貸料収入は2億70百万円(前年同期と同額)、営業利益は1億93百万円(前年同期比5.7%減)となりました。
(2) 財政状態の分析 当第3四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末より5億54百万円増加し、253億6百万円となりました。その主な原因といたしましては、現金及び預金が6億86百万円減少したものの、受取手形及び売掛金が3億26百万円、電子記録債権が3億83百万円、商品及び製品が3億36百万円それぞれ増加したことによるものです。 負債の部では、前連結会計年度末より2億34百万円増加し、70億28百万円となりました。その主な原因といたしましては、未払法人税等が2億61百万円減少したものの、支払手形及び買掛金が4億40百万円増加したことによるものです。 純資産の部では、前連結会計年度末より3億20百万円増加し、182億77百万円となりました。その主な原因といたしましては、為替換算調整勘定が2億9百万円、利益剰余金が1億2百万円それぞれ増加したことによるものです。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は3億44百万円です。